6 嫉妬 ページ8
リオセスリはすごくモテる。
要塞内を歩いていると噂話が聞こえてくる。
それをついつい聞いてしまうのが私だ。
「…はぁ、公爵様は、いつ見てもかっこいいわ。」
「わかる。なんでもさらっとやってのける出来る男って感じがいいのよねぇ…」
『…』
恋人のこんな話を聞いて嫉妬してしまう私の心は狭いのだろうか。
「…それにしても公爵様ってお付き合いをしている方がいるらしいのよ。」
「どんな方とお付き合いしているのかしら…少し悲しいわ…」
どうやらあの女の子はリオセスリに好意を抱いているらしい。
聞きたくなくてこの場所から早く立ち去ろうとした。
だが…女の子の言葉で足を止めてしまった。
「公爵様は秘書のAさんとお付き合いをしているって聞いたことがあるわ。」
「…公爵様ってばあんな気の強い女の人が好きなのね。」
面と向かって言われたわけでもないのに、少しグサッときた。
持っていた書類をぐしゃっと握ってしまう。
自分だってわかっていた。
彼女のような丸っこいタレ目の瞳ではなくて、可愛げもない私となんか釣り合うはずがないって。
これ以上聞いていたら自分が惨めな思いをするだけだと感じて、早歩きで立ち去ろうとした。
リオセ「その話俺にも詳しく聞かせてくれないかい？」
不意に私の大好きな彼の声が聞こえた。
「…公爵様！そ、その…」
まさかリオセスリが聞いていると思ってもいなかったのか彼女たちはビクビクと怯えている。
リオセ「俺の未来の公爵夫人が何だって言いたいんだ？？」
「な、なんでも無いです…」
リオセ「残念だ…アンタらにはAの魅力が全然伝わってないみたいだな。俺としては好都合なもんだが。」
リオセ「次に言う時は場所を選ぶんだな…ここは”メロピデ要塞”なんだ」
リオセスリが有無を言わさない笑顔で彼女たちに圧をかけた。
彼女たちも流石に焦ったのか走ってこの場を去っていった。
急に彼の大きな背中に抱きつきたい衝動に駆られた。
リオセ「…っと、今日の俺の可愛い可愛いAは随分と甘えただ。」
後ろから彼の腰に巻いた手を彼の大きな手でするりと絡みとられた。
リオセスリの広くて大きい背中はすごく安心する。
彼の優しくて甘い匂いが私の鼻をくすぐった。
『…大好き。』
リオセ「あぁ、俺もだな。」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
リオセ「そろそろ離してくれ…」
『…やだ。』
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びんた(プロフ) - カスイさん» コメントありがとうございます！リクエスト了解しました！これからもご愛読よろしくお願いします！！ (1月8日 21時) (
レス) id: 9925829fa9 (このIDを非表示/違反報告)
カスイ(プロフ) - こんにちは！読ませていだきました！めちゃ愛されてて満足ですｹﾞﾍリクエストなんですけどリオ夢で｢疲れたから頑張った私を褒めて｣的なシチュお願い出来ますか……？褒められる側はどちらでも大丈夫ですっ (1月4日 6時) (レス) @page12 id: 264f0403c3 (このIDを非表示/違反報告)
びんた(プロフ) - たぴさん» コメントありがとうございます！頑張って更新させていただきます！！ (10月24日 1時) (レス) id: 9925829fa9 (このIDを非表示/違反報告)
たぴ - 早く続きが見たいです (10月23日 15時) (レス) @page7 id: 3c2516196d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：びんた | 作成日時：2023年10月18日 3時
