10 私が疲れた日 ページ13
『……何ほんっとに疲れたんだけど……』
周りにいる看守たちにはすごく心配されながら声をかけられたが今は正直早く布団で寝たい。
実はここ数日リオセスリが出張で業務が一気に流れ込んできたのだ。
彼がいないだけでここはこんなにも回らないところなのかと改めてリオセスリの能力の高さに驚かされた。
それを対応するため必死こいて働いていたのだが……
見ての通り心も体もボロボロである。
一番苦痛だったのは寝る時もご飯食べる時もリオセスリがいないことだ。
つまり、寂しかった。
こんなことを彼に言ったら飛びついてくるだろうから言わないけど。
そんなことを考えながら、寝室に行き、ベッドに飛びのる。
ふわふわとした布団の感触に瞼が落ちていった。
私の耳元で低く響く彼の声が聞こえる。
薄らと重い瞼を開くと、私が会いたかった彼がそばに居た。
『ん……おかえり。』
そう一言呟くと、のそりと起き上がり彼に向かって手を広げた。
いつものようにハグをしてくれるのかと待ち構えていたが、
脇に手を入れられて、抱き上げられた。
『わっ！なになに！』
リオセ「俺がいない間にしっかりとご飯を食べていたのかチェックだ。」
そう言いながら私を抱きしめる力を強める。
『……それよりも抱っこするだけで分かるもんなのが驚きなんだけど……』
いつも彼を見上げる側だったから彼より高い目線にいるのが少し楽しい。
『……ちょっと、お腹に顔埋めるのやめて。』
くすぐったいと睨めば、いつものように優しい声で笑うリオセスリ。
リオセスリ「そういえば、先程看守からアンタが寂しそうにしていたと聞いたが……寂しかったのか？」
たった一週間されど一週間。
私にとっては貴方がいない時間は苦痛の時間だった。
言うつもりはなかったが、疲労が溜まっていたのか無意識に喉から言葉が出る。
『寂しかった』
そう言う私の下瞼をサラリと撫でて、
リオセ「よく頑張ったな。」
そう一言零す彼の額にキスを落とした。
『貴方もね。』
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リオセスリって多分疲れてても顔にでなさそう。
この2人はきっとこの後寄り添って寝たんだろうなぁって思い作者は一人で悶えています。
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びんた(プロフ) - カスイさん» コメントありがとうございます！リクエスト了解しました！これからもご愛読よろしくお願いします！！ (1月8日 21時) (
レス) id: 9925829fa9 (このIDを非表示/違反報告)
カスイ(プロフ) - こんにちは！読ませていだきました！めちゃ愛されてて満足ですｹﾞﾍリクエストなんですけどリオ夢で｢疲れたから頑張った私を褒めて｣的なシチュお願い出来ますか……？褒められる側はどちらでも大丈夫ですっ (1月4日 6時) (レス) @page12 id: 264f0403c3 (このIDを非表示/違反報告)
びんた(プロフ) - たぴさん» コメントありがとうございます！頑張って更新させていただきます！！ (10月24日 1時) (レス) id: 9925829fa9 (このIDを非表示/違反報告)
たぴ - 早く続きが見たいです (10月23日 15時) (レス) @page7 id: 3c2516196d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：びんた | 作成日時：2023年10月18日 3時
