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翌日、パスリングを指にはめた私はみんなと一緒に東京駅に。


歩美ちゃんたちははしゃいでいるけど、私は昨日のことで気がかりだった。

それは、向こうも同じようで。




「Aちゃん。ちょっといい?」


『…うん』




コナンくんに声をかけられる。

別に断る理由も無いから、私はその場で頷いた。




「コナンくん、Aちゃん。どうしたの?」


『あ…蘭お姉さん』


「Aちゃんと一緒に少しこの辺見てくるね!」




行こ!と、手を引かれて皆とちょっと離れた場所に向かう。




「仲良いわねぇ…ガキンチョとあの子」


「あぁ、Aちゃん?大人しいけど、可愛くて良い子だよ」




蘭お姉さんと…園子お姉さん、だっけ。その2人が何か話しているけど、今はどうでもいい。

コナンくんは、ある程度の距離に来たところで私の手を離した。




「君に聞きたいことがあるんだ」


『私も、ある。なんで盗聴器しかけたの?』


「やっぱり、気付いてたんだね」




彼は私の方を向く。




「Aちゃんってさ……悪い奴らの仲間?」




悪い奴ら…?何のこと?

眼鏡の奥に見えたコナンくんの目は、真っ直ぐに、でも何かを探ろうとしている。


私は、心の中で思ったことをそのまま口にした。




『…私、何か悪いことしてるの?』


「え?」


『仲間なら、居るよ。私を大事にしてくれてる人、面倒見てくれる人……でも、悪いことなんてしてない』




私の言葉に、理解できないのかコナンくんは動揺を隠せない。

そんな彼に分かるように言った。




『私たちは、私たちの邪魔をしてくる人を消していってるだけ。だから悪いのはあっちだよ』


「……!!」




信じられない、とでも言いたげなコナンくん。1つ後ずさって、私を見る。




「本当に自覚がないのか…?いや、小さい頃から既居たのなら、そういう感覚が無い…」


『コナンくん…?』


「っ…それに、君はまだ子供だし__」




「君も子供だろ?コナンくん」




突然かかった声に、私もコナンくんも驚いた。

見れば、蘭お姉さんと同じくらいの人。




「世良…の姉ちゃん、」




彼は、目を見開いてそう言った。




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- いつか続き見たいです! (2023年1月4日 20時) (レス) @page41 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
四葉 - ………なんか変な終わり方 (2020年4月16日 23時) (レス) id: d4c94e9a80 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪姫 - なんか、可愛い (2019年6月8日 9時) (レス) id: 8fa060f4ff (このIDを非表示/違反報告)
南 雲 。(プロフ) - レンちゃんがコナン好きってこともすごく伝わる内容でした。 (2019年6月7日 23時) (レス) id: cf49f61a0c (このIDを非表示/違反報告)
南 雲 。(プロフ) - 言葉の繋げ方が相変わらず上手すぎてうらやまるやまです。 (2019年6月7日 23時) (レス) id: cf49f61a0c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤月セレン | 作成日時:2019年6月3日 0時

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