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「へぇ、そんなことがあったの」


『うん。また事件に巻き込まれて』




キャンプから帰った私は、ベルモットにそのことを話した。

それでね!と、私は1番言いたかったことを早く言いたくて身を乗り出す。




『私、シェリーに会ったんだよ!』


「…!どこで?」


『さっき話した、助けてくれた女の人!その人がシェリーだったの!びっくりでしょ?』


「……そうね。私も驚いたわ」




なぜか、妖しげに笑っているベルモット。それを不思議に見ていると、部屋のドアが開いた。




「僕も驚きましたよ」


『あ、バーボン!おかえりなさい!』




私はほぼ本能的にバーボンに抱き着いた。

ただいま、と頭を撫でてくれる。うれしい。




「盗み聞きの上、レディの部屋にノックも無しに入ってくるなんてとんだ趣味ね。バーボン?」


「あはは、すみません。この子に早く会いたかったもので」




バーボンは私を見ながらそう言うと、少し待っててと言われ、ベルモットの方へ行く。




「…で?本当は何の要件かしら」


「来週のベルツリー急行…ミステリートレインにシェリーが来るみたいですよ」


「根拠は?」


「先程、毛利探偵事務所でパソコンを調べた際に少し__」




2人が、何か話しているけど私には聞こえない。

のけ者にされている気分になり、私はベルモットとバーボンの間に割って入った。




『ねぇ!またシェリーに会えたら、ここで遊んでもらうんだ!ベルモットたちも探してたでしょ?次会った時連れてくるよ!』


「__ええ。随分探したわ…」


「…そうですね」




2人は、意味ありげにそう言う。



すると、ふいにベルモットは何かを呟いた。

でも、私にはそれは聞こえなかった。



















___悪いわね、A。




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- いつか続き見たいです! (2023年1月4日 20時) (レス) @page41 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
四葉 - ………なんか変な終わり方 (2020年4月16日 23時) (レス) id: d4c94e9a80 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪姫 - なんか、可愛い (2019年6月8日 9時) (レス) id: 8fa060f4ff (このIDを非表示/違反報告)
南 雲 。(プロフ) - レンちゃんがコナン好きってこともすごく伝わる内容でした。 (2019年6月7日 23時) (レス) id: cf49f61a0c (このIDを非表示/違反報告)
南 雲 。(プロフ) - 言葉の繋げ方が相変わらず上手すぎてうらやまるやまです。 (2019年6月7日 23時) (レス) id: cf49f61a0c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤月セレン | 作成日時:2019年6月3日 0時

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