28 ページ30
.
「へぇ、そんなことがあったの」
『うん。また事件に巻き込まれて』
キャンプから帰った私は、ベルモットにそのことを話した。
それでね!と、私は1番言いたかったことを早く言いたくて身を乗り出す。
『私、シェリーに会ったんだよ!』
「…!どこで?」
『さっき話した、助けてくれた女の人!その人がシェリーだったの!びっくりでしょ?』
「……そうね。私も驚いたわ」
なぜか、妖しげに笑っているベルモット。それを不思議に見ていると、部屋のドアが開いた。
「僕も驚きましたよ」
『あ、バーボン!おかえりなさい!』
私はほぼ本能的にバーボンに抱き着いた。
ただいま、と頭を撫でてくれる。うれしい。
「盗み聞きの上、レディの部屋にノックも無しに入ってくるなんてとんだ趣味ね。バーボン?」
「あはは、すみません。この子に早く会いたかったもので」
バーボンは私を見ながらそう言うと、少し待っててと言われ、ベルモットの方へ行く。
「…で?本当は何の要件かしら」
「来週のベルツリー急行…ミステリートレインにシェリーが来るみたいですよ」
「根拠は?」
「先程、毛利探偵事務所でパソコンを調べた際に少し__」
2人が、何か話しているけど私には聞こえない。
のけ者にされている気分になり、私はベルモットとバーボンの間に割って入った。
『ねぇ!またシェリーに会えたら、ここで遊んでもらうんだ!ベルモットたちも探してたでしょ?次会った時連れてくるよ!』
「__ええ。随分探したわ…」
「…そうですね」
2人は、意味ありげにそう言う。
すると、ふいにベルモットは何かを呟いた。
でも、私にはそれは聞こえなかった。
.
___悪いわね、A。
.
613人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
泉 - いつか続き見たいです! (2023年1月4日 20時) (レス) @page41 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
四葉 - ………なんか変な終わり方 (2020年4月16日 23時) (レス) id: d4c94e9a80 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪姫 - なんか、可愛い (2019年6月8日 9時) (レス) id: 8fa060f4ff (このIDを非表示/違反報告)
南 雲 。(プロフ) - レンちゃんがコナン好きってこともすごく伝わる内容でした。 (2019年6月7日 23時) (レス) id: cf49f61a0c (このIDを非表示/違反報告)
南 雲 。(プロフ) - 言葉の繋げ方が相変わらず上手すぎてうらやまるやまです。 (2019年6月7日 23時) (レス) id: cf49f61a0c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:赤月セレン | 作成日時:2019年6月3日 0時