小さなハッカー【名探偵コナン】 (ページ25)

今日:28 hit、昨日:49 hit、合計:242,123 hit

23 ページ25

．

焚き木を拾い集め、両手いっぱいの枝を抱える。

これに火をつけて料理を作るのかぁ。どんな風になるのかな。

すると、元太くんが何かに気付いた。

「何か穴掘る音がしてるぞ！」

「えー！穴！？」

「埋蔵金ですか！？」

歩美ちゃんと光彦くんが、嬉しそうに元太くんの方に駆け寄る。

私もそれに着いていくと、3人の様子が変わった。

『…ﾀﾋ体？』

「う、埋めてる…？」

見ると、誰かが死んだ人を埋めているところだった。

かなりすごいタイミングで来てしまったな。

案の定3人は叫び、哀ちゃんが逃げてと言って皆でその場から離れる。

「もしもし、江戸川君！？」

『…コナンくん、出ないの？』

走りながら電話をかける哀ちゃん。だけど、電源が入っていないみたい。

ならばと哀ちゃんは、警察に通報して事情を話す。

…ただ、人が人を埋めてただけなのに、どうしてそんなに必死なの？

切羽詰まった様子で電話をする哀ちゃんと、不安そうな表情の元太くんと光彦くん。

私の袖を掴んで泣きながら走ってる歩美ちゃん。

『私が、普通じゃないだけなのかな』

そう呟くと、哀ちゃんと一瞬目が合った。

聞こえてた…？

そこで、途中で山小屋を見つけたのでそこに入って隠れることになった。

でも、この山小屋は運悪くさっきの犯人が犯行を実行した場所みたいで、斧が床に突き刺さり、血が広がっている。

「ここはやっぱり、犯人の…」

『…来たよ』

私が言った瞬間、鍵をかけた扉が大きな音をたてた。さっきの犯人が戻ってきたっぽい。

でもしばらくたつと、音が止んだ。

「戻って行った…？」

「仕方ないわ。無闇にここから出られないし、今は大人しく待つべきね」

そして、私たちはしばらく山小屋に居座ることになる。

．