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私は、かぁ〜〜っと顔が熱くなるのが分かった。
『わ、わかったから!!どいて!!』
「ふふっ、ごめんごめん」
笑うバーボンを慌てて押し退ける。
こ、こんな感情知らない……恥ずかしいような照れるような。
押し倒されたのは初めてだった。
『今はお仕事中だよ?遊んでる場合じゃないの!』
「やっぱり君はまだ子供だね。安心したよ」
『あ、あんしん…?』
首を傾げる私にバーボンはそう言って、頭をひと撫でしてから、パソコンを指さす。
まだ任務が片付いていないことに気付き、急いでUSBにデータを移す。
『…できたよ!』
私が見せた画面を確認し、バーボンはインカムで任務完了の報告をする。
その間に私は、データを移し終えたUSBをポケットに入れ、パソコンがウイルス感染するようにする。
こうすれば、パソコンデータは復旧出来ないとベルモットから教わったんだよね。
そして、部屋についた私の指紋を拭き取ってから、バーボンと共にここを後にした。
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『ねぇ、ベルモット』
「何かしら?」
ベルモットと一緒にお風呂に入りながら私は彼女の名を呼ぶ。
『あのね、私、明日キャンプっていうのに誘われてるの。行ってもいい?』
「へえ。誰と行くの?」
『前に話した、コナンくんたちだよ!…でも、お泊まりみたいだから…』
やっぱダメかなぁ…。
そう思い、湯船に浮かぶたくさんの泡を両手ですくい上げて遊ぶ。
「行ってもいいわよ」
『…え、』
「ちょうど貴女の任務は入ってないわ。楽しみなんでしょ?」
__Aの顔を見れば分かるの。
そう言ってベルモットは、優しく頭を撫でてくれる。
『…!うん!ありがとう、ベルモット!』
えへへ…やっぱり、だいすき。
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泉 - いつか続き見たいです! (2023年1月4日 20時) (レス) @page41 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
四葉 - ………なんか変な終わり方 (2020年4月16日 23時) (レス) id: d4c94e9a80 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪姫 - なんか、可愛い (2019年6月8日 9時) (レス) id: 8fa060f4ff (このIDを非表示/違反報告)
南 雲 。(プロフ) - レンちゃんがコナン好きってこともすごく伝わる内容でした。 (2019年6月7日 23時) (レス) id: cf49f61a0c (このIDを非表示/違反報告)
南 雲 。(プロフ) - 言葉の繋げ方が相変わらず上手すぎてうらやまるやまです。 (2019年6月7日 23時) (レス) id: cf49f61a0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤月セレン | 作成日時:2019年6月3日 0時