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「かっわいいねぇ〜…いいよぉテネシーちゃん」
『えへへ、そう?』
きもちわるい。早く来ないかなぁ…
そう思いながら、派手に乱れた服を恥ずかしげに寄せて言う。
『ねぇねぇ、着替えるの恥ずかしいから、あっち向いててほしいな』
「あぁごめんね!後ろ向いてるから」
ターゲットが、ニヤニヤしながら後ろを向いたのを確認し、私は素早くこの部屋のパソコンを触る。
__やっぱり。この人、悪い人だ。
すぐさまUSBを差し、情報を移動させる。
ダウンロードが完了した瞬間。後ろで銃声音がした。
「ちゃんとできた?テネシー」
『あ、ベルモット!できたよ、ほら!』
私はパソコンの画面をベルモットに見せる。
さっきのきもちわるい人は、赤色に染まって床に倒れていた。ベルモットがやったようだ。
「やっぱり、クロだったようね。組織に関するデータをひとつに纏めて、どこかに送ろうとしていたってところかしら」
『私、ちゃんとできたの?』
「ええ、完璧よ。さすが私の愛しいテネシーね」
『うん!』
ベルモットに頭を撫でられ、嬉しくて頬がニヤける。
そしてベルモットは、情報が入ったUSBを抜き、この部屋に爆弾を仕掛けた。
「さて、もうすぐ部屋が吹っ飛ぶわよ。早くここから…って、今回も随分やられたのね」
私の姿を見るなり、彼女は呆れたようにもう息のない男に目をやる。
『このおじさん、私に前から下心が合ったって言ってたよ』
「へえ…趣味が相当ね」
『ねぇ、下心ってなに?』
「貴女は知らなくていいわよ」
優しい目でそう言い、私の服を整えてから抱えて走った。
マンションの下に降りて、ベルモットのバイクの後ろに乗り、その場を去った。
直後、さっきまで居た部屋が爆発した。
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泉 - いつか続き見たいです! (2023年1月4日 20時) (レス) @page41 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
四葉 - ………なんか変な終わり方 (2020年4月16日 23時) (レス) id: d4c94e9a80 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪姫 - なんか、可愛い (2019年6月8日 9時) (レス) id: 8fa060f4ff (このIDを非表示/違反報告)
南 雲 。(プロフ) - レンちゃんがコナン好きってこともすごく伝わる内容でした。 (2019年6月7日 23時) (レス) id: cf49f61a0c (このIDを非表示/違反報告)
南 雲 。(プロフ) - 言葉の繋げ方が相変わらず上手すぎてうらやまるやまです。 (2019年6月7日 23時) (レス) id: cf49f61a0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤月セレン | 作成日時:2019年6月3日 0時