小さなハッカー【名探偵コナン】 (ページ9)

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レストランで昼ご飯を食べたあと、相手のメールアドレスが違うとか何とかで

結局、探偵事務所に戻ることになった。

それからしばらくして、バーボンがこの部屋のトイレの中に依頼人と別の誰かが居ると推測した時、中から銃声音が聞こえた。

『もしかして…』

「っ…！」

バーボンとコナンくんが急いでトイレを開けると、そこには拘束された女の人と血を流した男性が居た。

小五郎さんに指示され、蘭お姉さんが警察を呼んでいる中、私は遺体の傍にいる女の人を見る。

……あのガムテープ、自分で巻いたのかなぁ。

そんな気がしていると、コナンくんが言った。

「…驚かないの？」

『何が？』

「……(普通、遺体なんて見れば叫ぶかパニックになる。子供なら尚更だ。なのに…)」

なんだろ？驚くも何も、ただ人が死んじゃってるだけなのに。

その後、警察が来て現場は騒がしくなった。

バーボンはこの事件のことについていろいろ話を聞いているけど、私はまるで興味がないから内容は全く頭に入ってこない。

気付けば、トイレの中に一緒にいた女の人…樫塚圭さんの家まで送っていくことになっていた。

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マンションに着くなり、コナンくんがトイレに行きたいと言い出したのがきっかけで、私たちは圭さんの部屋に上がることになった。

そこで蘭お姉さんが誰かと電話していると、電波が悪いみたいで音声が途切れ途切れらしかったのをみたバーボンが電話を切った。

「この部屋、盗聴されているかもしれません」

『じゃあここの家ぜんぶ調べた方がいいの？』

「…そういうことになりますね」

その時、バーボンは私にだけ気付くように口パクで言った。

＿＿あまり目立つな。

つまり、私が部屋を調べちゃいけないってことか。

怪しまれるのは分かるけど…つまんない。

「では、全室を回って盗聴器の有無を調べますが、よろしいですね？」

「あ、5分待ってください！下着とか片付けますので…」

そう言って圭さんはこの部屋を出た。

怪しい。
私の本能がそういってる気がしてならなくて、圭さんの後をこっそりついていく。

予感が当たったのか、何故か圭さんはこの家から出ようとしていたので、思わず声に出した。

『「どこ行くの？お姉さん」』

…コナンくんと声が重なった。