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「ところで、今1人なのかい?」


『うん…私はあんまりミステリーとか、興味ないから』




ここに居るってことは、昴お兄さんは推理とか好きなのかな。




『コナンくんたちに用があるなら早く行った方がいいよ。まだ近くに居るはずだし』


「君は?」


『私は、その辺散歩する』


「そうか……気を付けてね」




そう言ってお兄さんは、私とは逆方向に向かった。

気を付けてって…何を?



そんなこんなでしばらくすると、何やら列車内が騒がしくなった。

どうやら、本物の殺人が起こったみたい。
毎回ほんと懲りないなぁ。




「あ!Aちゃん!」


「お、Aじゃんか」


『歩美ちゃんに元太くん…』




それに、光彦くんや蘭お姉さん、園子お姉さんも居る。

そしてなぜか蘭お姉さんの服の裾を掴んでいる哀ちゃん。どうしたんだろ。




『…コナンくんと真純お姉さんは?』


「あの2人なら、事件のことで今ちょうど話を聞きに行ったところよ」




蘭お姉さんが私と目線を合わせながら答える。

そっか、真純お姉さんも探偵って言ってたから一緒に行ってるんだ…

すると不意に、蘭お姉さんが視線を上げて目を見開いた。




「あれ?貴方も乗ってたんですね、安室さん!」




__えっ?

その名前に振り返ってみれば、そこにはバーボンの姿が。



どういうこと?バーボンがなんで?
それに彼も居るってことは、もしかしたらベルモットもどこかに?



それより、どうしてここに。

私は今日のことを言っていない。だから目的はもっと別に…?


言いようのない気持ちが溢れてくる中、バーボンと目が合った。




「やあ、Aちゃん。久しぶりだね」


『っ…!』




バーボンはいつもの安室スマイルで私に挨拶をする。

分からない。

普段なら、何か任務があれば私にも教えてくれていたはず。

でも私はなぜバーボンがここに居るのか分からない。



もしかして、最近ベルモットとこそこそ内緒話をしていたのと関係があったのか。




どっちにしろ、私は今……のけ者なの?




目の前のバーボンの笑顔が、そう肯定しているように思えて、

ぎゅっと自分の手を握りしめた。




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- いつか続き見たいです! (2023年1月4日 20時) (レス) @page41 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
四葉 - ………なんか変な終わり方 (2020年4月16日 23時) (レス) id: d4c94e9a80 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪姫 - なんか、可愛い (2019年6月8日 9時) (レス) id: 8fa060f4ff (このIDを非表示/違反報告)
南 雲 。(プロフ) - レンちゃんがコナン好きってこともすごく伝わる内容でした。 (2019年6月7日 23時) (レス) id: cf49f61a0c (このIDを非表示/違反報告)
南 雲 。(プロフ) - 言葉の繋げ方が相変わらず上手すぎてうらやまるやまです。 (2019年6月7日 23時) (レス) id: cf49f61a0c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤月セレン | 作成日時:2019年6月3日 0時

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