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男に連れられ、部屋に入るなり私は言った。
『おじさん、喉かわいた』
「そうか…じゃあジュース持ってくるから、少し待っててね」
そう言い、男が奥へ消えた後、私は即座に部屋を見渡す。
パソコンの位置を確認し、ポケットに手を伸ばして中に入っているUSBを触る。
『…何分くらいで、いけるかな』
そう呟いた瞬間、私は背後に近付く気配を感じ取った。
「何がだい?」
『っ!?』
すぐに離れようとしたが、それより先に男に手首を掴まれた。
振りほどこうとするけど、力で叶うはずがなかった。
「キミ、悪い子だね?おじさんは裏の情報にも詳しいから雰囲気で分かるんだよ……どこの組織の子かなぁ?情報屋?それとも密輸関係?」
『っ…はな、して』
「そんなに暴れなくても優しくするから大丈夫だよ…おじさんはね、キミみたいな小さい子供が好みなんだぁ。しかも可愛い子ね」
ニヤニヤしながらそう言う男は、今度は私の首に手を回して、力を入れた。
「へへ…どうやって遊ぼうか?」
苦しい。殺されはしないだろうけど、このままじゃ気を失いそう。
意識が飛びそうになった時、首を絞める力が緩められた。
『!!ごほっ、』
「いいねェ!もっと遊ぼう…」
こいつ、やばい奴だ。
任務失敗…かも……
その時、部屋のドアが大きな音をたてて壊された。
「テネシー、どうしたんですか。いつもの君ならすぐに終わらすというのに…」
『あ…バーボン!』
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泉 - いつか続き見たいです! (2023年1月4日 20時) (レス) @page41 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
四葉 - ………なんか変な終わり方 (2020年4月16日 23時) (レス) id: d4c94e9a80 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪姫 - なんか、可愛い (2019年6月8日 9時) (レス) id: 8fa060f4ff (このIDを非表示/違反報告)
南 雲 。(プロフ) - レンちゃんがコナン好きってこともすごく伝わる内容でした。 (2019年6月7日 23時) (レス) id: cf49f61a0c (このIDを非表示/違反報告)
南 雲 。(プロフ) - 言葉の繋げ方が相変わらず上手すぎてうらやまるやまです。 (2019年6月7日 23時) (レス) id: cf49f61a0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤月セレン | 作成日時:2019年6月3日 0時