【鬼滅の刃】存在がうるさい。

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白と黒の童から隊服の支給やら刀やら鎹烏やら階級やらについて説明を受けて、本日はこれにて解散。

途中、顔に傷入った怖い感じの人が一悶着起こしたがそれを炭治郎が止めたり(その人多分骨折れてた怖！)、善逸には鎹烏じゃなくて雀が飛んできたりと問題はいろいろあったが私は静観を決め込んでいた。

関係ないし面倒臭いこと嫌いだしな！私の気持ちは早く帰らせろくださいだった。



そんな長い1週間を終え、久しぶりの宇髄邸に戻ってきたのだが。





『……』





謎に屋敷の敷地内に入れないでいた。今ココ！

あっれ？前までどんな風に入ってたっけ？？

普通に出入りしてたけど、ちょっと時間が空いて考えてみると異様な光景だよな？

だって私と派手野郎は、言ってみれば赤の他人な訳だし……。赤の他人の家に堂々と入る奴があるか？一般的に見て図々しすぎ？





『んー、よく分からん……』





育ってきた環境が“普通”とはかけ離れたものだったから、“普通”の人ならどう行動するかよく分からないのだ。

私の過去を知らなくて、ちょっと訳ありな家出少女だと思ってる宇髄家の皆さんとの距離感が曖昧すぎて分からない。

……これは、ごめんくださーい戻りましたって戸を叩くのが正解？



と、閉まった門の前で考える人のポーズをしてしばらく頭をフル回転させていると。

唐突に門が開かれた。





『(やっべ、)』





なんで私が人の気配に気づかなかったのだろうか？アッそういや派手野郎足音ねえじゃん！なんて自問自答しながら飛び退く。やらかした。





｢おまっ！びっくりした……。帰ってたのかよ！？｣

『あー、うん。さっきね。本当にちょっと前に。今門開けようとしてたんだよ』





嘘だけどな！！！

普通に入ったらいいだけの話なのに、変なことで悩んでましたなんて言えない！馬鹿にされるに決まってる！





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