【鬼滅の刃】存在がうるさい。

59 ページ12

・





『2、3匹来てるな』





歩を進めること数分。前方から私へと向かってきている気配を感知する。

少ししてその鬼たちの姿を捉えると、少し気が抜けた。思ったより全然強くなさそう。

威圧を全く感じない。ただ飢えているって感じだ。氷室さんより断然弱い。

と、目の前に群がる鬼は口元に笑みを浮かべた。





｢お前まさか稀血か！？｣

｢これはいい……！喰いたい｣

｢早い者勝ちだなァ｣

『なんかこんばんは』





ニヤニヤする3匹の鬼たちに何を言うか迷ったのでとりあえず真顔で挨拶をかましといた。

稀血ってだけで初っ端からこんなに鬼がやってくるの？嬉しくなさすぎる。できることなら面倒臭いから労力あんまり使いたくないんだよね。

このままどっか行ってくれないかなあとちょっと期待したが、そうなる訳がなかった。知ってた！

3匹の鬼は同時に襲いかかってくる。

うーん、これは呼吸使ってまとめて倒すのと避けながら1匹ずつ倒すのではどっちが効率よくて疲れないかな。





『(呼吸、使うか)』





僅かな時間でその判断をした私は、背中にある2本の刀を取り構える。軽く息を吐き、吸った。



___漣(さざなみ)の呼吸 壱ノ型 漣音(れんおん)



二刀流だからその分腕力とか体幹はいるけど、相手まで届き得る範囲は広くなる。

頚を目掛けて刀を横に薙ぎ払うと、呆気なく3匹の鬼は倒れた。

｢くそ……！｣とか言いながら消えてるけどそれ私の台詞な！！





▽大正こそこそ話

やっと呼吸出せて嬉しいっす。
キメ学軸でもないのに59話にして初呼吸って……。
ちなみに漣の呼吸は水の呼吸の派生です
イメージで言うならば、波のイメージですね。
この呼吸使ってるときは波があるイメージでお読みください。

60→←58

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す