猫好きベーシスト。【ともやん】 (ページ4)

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徹夜ページ4

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「あー！終わらん！」
「…大変やな」

会社の仕事が終わらなくて深夜2時。

ともやには先に寝てていいよって言ってるのに明日なんもないから起きてるって。

「ふぁ……」

つい、欠伸が出る。

と、作業している机に置かれたマグカップ。

見上げると少し顔をしかめてこちらを見ているともや。

「…無理すんなよ？」
「…ありがとう」

あったかい。

甘い。

私が気づかないうちにココア作りに行ってくれてたみたい。

私がコーヒーあんまり得意じゃないってこともわかってくれてるとこも

先に寝てていいのに一緒に起きててくれるとこも

「…ほんと好き」
「…ん？急に愛の告白？…うわっ」

思いっきりともやに抱きつく。

私が急に抱きついても全然よろけたりしないで支えてくれる。

「急にでれるやん」
「急に抱きつきたくなった」
「疲れすぎておかしくなった？」
「そんなことはない」

すっぽり包み込んでくれるともやの腕。

心から安心できるともやの匂い。

「…よし。頑張ろ」
「…頑張れ」

そう言って頭をぽんぽんしてくれて。もうそれだけで頑張れちゃう。

結局終わったのは朝に近かったけどずっと起きててくれたともや。

ごめんねって謝ると

「アイス奢りな」

って笑顔で言うもんだからやっぱり大好き。

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作者です！！

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