転校してきたのは人懐っこい赤髪の男の子でした。【あほの坂田。】

13.相談相手はいつも兄さん達。 ページ14

ーガチャ

もう見慣れたこの家のドアを開ける。


「兄さん、お邪魔します。」

「あ、A！入って入って〜」


*⑅୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧⑅*


「...ってことでさ、交換しよって言われたんだけど。
......いいと思う？」

「うーん...いいんじゃない？」

「俺なんか生徒会の先輩ってことで勝手に追加してくるやついるしな。
まぁ...いいんじゃね。悪いヤツじゃないだろ？」


「うん...悪いヒトじゃないんだけど...。」


"友達もどき"作ってる人はこんなの迷わないのかなぁ...。


「じゃあ、交換してみて、何か嫌なこととかあったら消す。それでいいんじゃん？」


「あ、それいいね。」


「友達になれるかもしれないじゃん！」

「逆に言うけど真冬兄さんは友達多すぎでしょ。めんどくさくないの？」

「うーん...ちょっぴりめんどくさいなーって思う時もあるけど、嫌いじゃないよ。友達って。」


「ふーん...。」


私とは正反対だ。
こんないい人だから友達も多いんだろうな、なんて思ったりもする。


「まぁ...いいや。ありがとう、兄さん。じゃあまた。」

「いつでも相談しろよ。」

「またねー！！」


*⑅୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧⑅*


「彼方さん、知ってます？」

「何が？」

「なんか坂田くんも○○○って噂が...。」

「ふーん...じゃあAの事、本能的に『俺と同じだ』って思ってるかもな。」

「Aも友達増やして欲しいんですけどね〜」

「まぁAは同じ過去を持ってる人にしか
苦しみ分かってもらえないって思ってるからな〜...。」

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