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黒尾side
俺は、ココ最近とんでもない子に懐かれてしまった。
ちっこくて可愛らしい感じの、
例えるなら子犬の様な子です。
だけどその内側にあるのは、
独占欲の強い(そしてストーカー気質)
ただものでは無い特殊な高校生。
俺は元々面倒見のいい方だし、
高校時代の経験上女の子の扱いには慣れているつもりであるのでそれなりの対応をAちゃんにとるけど、やっぱり相手は子供で、未成年で。
「黒尾さぁあん。お風呂使わせてください〜」
「あのねぇ、自分のお家のお風呂に入りなさい。」
「だって、母さん仕事でいないからお風呂沸かすのめんどくさくて…」
「毎度毎度勘弁してくださいね。そしてお前は受験生でしょうが。看護師になりたいならもっと常識というモノを身につけなさい。」
「(ほんとは黒尾さんと同じシャンプー使いたいだけだけど。)」
Aが使った後のお風呂は、
何故か罪悪感を感じるんだ。
俺は何を意識してるのだろう。
Aちゃんのお母さんの帰りが遅い時は、
必ずと言っていいほど俺の住んでいるアパートに居座る。このわがまま娘、自分の部屋のようにテレビ見やがって。
「黒尾さんのお風呂を使わせてくれたお礼。」
「…あー、気持ちい。」
Aちゃんはこの部屋を使った時は、
この子なりのお礼(肩もみ)をして帰っていく。
そんなことする暇があるなら、
看護師になるためにお勉強をしなさい。
だけどこの子のマッサージにはいつも負けてしまう。
「ずっとー…一緒に暮らしましょうねえー」
「暮らしてもないしほぼ赤の他人でしょうが。
易々と黒尾さん以外の男の部屋に入ったらいけませんよ。」
「黒尾さん以外の男の人の部屋に入ることなんて、残念ながら私はないのですよ。」
「…さいデスカ」
この子は学校で好きな子など出来ないのだろうか。
たまたま痴漢をされているAちゃんを見つけて
助けてあげただけなのに、こうも好かれるなんて俺は思ってもいなかった。
仕事をするために開いたパソコンには、
肩もみをしているAの顔が反射して見えていた。
この子から受けている好意は、ありがたいし
こんないい歳こいた男の人を視野に入れてくれてくれてるのは嬉しい限りなのです。
だけどね、この子は高校生だし将来が決まってもない生娘。追い払えば1日お通夜状態になる所も、ズルい。
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もーちん - 最高です本当に!!!更新頑張ってください!応援してます!! (2019年11月24日 15時) (レス) id: 7d7901bbb4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - やばい、この話好きすぎる…!!!更新めっちゃ楽しみです!!私も今受験生で看護大学目指してます笑こんな出会い憧れるー! (2019年11月20日 20時) (レス) id: 1fc9d342aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほっぺ | 作成日時:2019年11月20日 20時