Beaming . (ページ23)

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2つ目のゲームまで終了し
次の企画の準備も合わせたブレイクタイム。

御手洗を済ませた帰り道。

なぜかダッシュで行ってきてと言った
瑞稀くんの言いつけを守って急いでいると
曲がり角で誰かにぶつかってしまった。

「っわ、ごめんなさい、大丈夫ですか？」

嶺亜「いった〜ちゃんと前見て歩いてよ」
「なんだれーあくんか」

ぶつかったのは中村嶺亜くん。
嶺亜くんならいいや、と思わず出た呟きを
聞き逃すような鈍い男ではない。

嶺亜「猪とぶつかったかと思った」
「そんな重いタックルじゃなかったよ！」
嶺亜「いや吹っ飛んだじゃん俺」
「嶺亜くんが軽すぎるそれは」

ケラケラ笑いながらいつも意地悪を言う嶺亜くん。
やり返したいけど絶対勝てないの。悔しい。

嶺亜「あ」
「え？」

言い合っていると不意に何かに気づいた様子。

その視線は私の後方に向けられていて。
つられて振り向こうとした時。

遮る様に私は嶺亜くんに抱き締められていた。

「？？なに、」
嶺亜「じっとしてて」
「ハイ」

嶺亜くんいい匂いするなあなんて考えながら
されるがままにしているとパタパタ駆け寄ってくる足音。

瑞「っ何やってんの？阿呆2人で」
嶺亜「ねえ酷くない！？」

「れーあくんが離してくれないんだもん」

瑞「ほらとっとと戻るよ」
嶺亜「あれ〜嫉妬？」

瑞「な訳ないでしょ！」
嶺亜「瑞稀可愛い♡ 」

おそらくさっき嶺亜くんが見つけたのは瑞稀くん。

そこで私にハグしてきた嶺亜くんもよく分からないし
ぷんすこしている瑞稀くんも分からない。

結果分かったのは特大みずれあを見せつけられたって事。

そして仲良く言い合いながら私を置いて
スタスタと歩いて行く2人。

瑞「ほっとくとすぐ絡まれるし」
嶺亜「割とワンコだよね。優しくされるとすぐ懐く」
瑞「そ。単純なんだよな〜」
嶺亜「餌持っとけばついて来そう」

「ねえ悪口！！？」

言いたい放題。そんな誰にでもついてかないし！

瑞「だからダッシュで行ってって言ったのに」

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