Beaming . (ページ19)

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言い合っているうちに震えは止まっていて。
その後すぐに電気も復旧した。

作「すぐ付いて良かったー」
「ほんとにびっくりした … 」
作「 1人だったらやばかったね」
「うん。しんでた」

大袈裟でも何でもなく1人だったら大泣きしてた。
20歳にもなって廊下で喚くとこだった。

作「 … 手繋いどくの？」
「また消えるかもじゃん」
作「えー、ちょっと手汗がやばいですね」
「私の？」
作「俺のだよ！」

少し気まずそうな作ちゃんには申し訳ないけど
ぴったりくっついたまま離れる気ゼロの私。

早口で何か言ってるけど可愛くて分かんない。

嫌なら振り払ってもいいのに。
結局されるがままなのが優しい。

「作ちゃんはもっと怒っていいと思う」
作「え？怒られたいの？」
「いやいやそういう趣味はないのよ」

むふふと特殊な笑い方をしながら
そういう趣味、と呟いた作ちゃん。

それ、変態くさいからやめた方がいいと思います。

「ごめんねほんと、やだよね」
作「嫌じゃないよ」
「 … 優しいね」

年上だししっかりしなきゃいけないのに。

雰囲気が大人っぽいからか作ちゃんの前では
ついつい気が緩んでしまう傾向がある。

作「頼られると嬉しいから」
「嬉しい？」
作「うん。必要とされてんだなって」
「作ちゃんは必要だよ」

作「いやうん、もう恥ずいからやめて」

きゅっと手を握り直して目を見つめていると
耐えかねた作ちゃんに空いている方の手で
顔をぐりんと持って反対側を向かされた。

「やめて〜〜」
作「無理。こっち見ないで」
「ひどい！？」

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