. ページ8
みんなに迷惑かけたくなくて体調を誤魔化してここまできたのに、ここで結局迷惑かけてしまってるなんて本末転倒もいいところだ。
岩「A、朝から体調悪かったんでしょ？」
ベッドに手をついてこちらを覗き込む岩本くんの視線に何も言えずただ顔を伏せる。
向「また迷惑かけるとか思っとったんやろ」
「…う…ごめんなさい…」
はなからこの人達には嘘は通用しないことくらいわかっていたはずだったのに。彼らが冷静にこうやって言葉をかけてくれるのは、こちらを見て気にかけてくれる証拠でもある。
佐「Aちゃんはなんも言わないからさ、しんどいとか苦しいとか」
───それは、みんなもそうだよ。
他人を優先していつも自分自身のことなんて置いてけぼりにして、自分がしんどいことに気付かず突き進んでいく。
それは強さなんだろうけど、同時に諸刃の剣でもある。
…そんなことは言えなかった。
ラ「しんどかったら言ってよ、迷惑なんて思わないから」
こちらの思いを見透かしたような彼らの言葉に泣きそうになる。そっか。よく考えれば体調不良の時なんて誰にも言えなかったのだ。今日だって岩本くんが助けてくれなかったら、多分ずーっと階段の所で倒れていた。なんなら階段踏み外して怪我してたかもしれない。
深「俺前に言ったっしょ？ちゃんと言ってって。そしたら助けに行くよって言ったじゃん」
「……、」
阿「頼られるのって案外嬉しいんだよ、Aちゃんからなら尚更 笑」
だから、しんどい時はしんどいって言って？───
今まで言えなかったのは、それを聞いてくれる人が居なかったから。
苦しい時に苦しいと呟いても、誰の耳にも届かなかったから。
岩「…ちゃんと約束して？」
「……みんなも、」
岩「ん？」
「私も、言うから…みんなも言って…、しんどい時は、教えて、」
ここまで結局言えなくて迷惑かけた私が言えた道理ではないけれど。
手を握った岩本くんは困ったように笑って、お互い様だなと頭を撫でた。
(SoRUn様リクエストありがとうございました！全員に看病させるというより怒られちゃった感じになってますね…でも書いてて楽しかったです笑
ご希望に添えられましたでしょうか…？またいつでも来てくださいね！お待ちしております！ありがとうございました！！)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4462人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
薄荷(プロフ) - namanaさん» お返事大変遅くなり申し訳ありません…！見返したら返信されていなくて今気付きました…本当に申し訳ないです…暖かいお言葉いつも本当にありがとうございます！！期待してくださってたのですね！嬉しいです✨またいつでもいらしてくださいね！(;_;) (2023年2月4日 14時) (
レス) id: a41569d7f5 (このIDを非表示/違反報告)
薄荷(プロフ) - ゆーさん» ありがとうございます。お手数お掛けして申し訳ありません…また何かありましたらお知らせくださいね。 (2022年9月16日 18時) (レス) id: a41569d7f5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - 分かりました、もう一度読みなおします！ (2022年9月16日 13時) (レス) id: 45f6799fa1 (このIDを非表示/違反報告)
薄荷(プロフ) - ゆーさん» コメントありがとうございます。許可が下りてないということでしたので、表記などに不足がある可能性があります。申し訳ありませんが今一度確認して頂けたらと思います。 (2022年9月16日 13時) (レス) id: a41569d7f5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - twitterフォローさせていただいていますが、フォロー許可が下りていません。プロフも読みました。条件をまだ満たしていないところがあるのでしょうか？教えていただきたいです…お願いします。 (2022年9月16日 10時) (レス) id: 45f6799fa1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：薄荷
| 作成日時：2022年7月9日 16時
