一軍ヤンキーと陰キャちゃん その2

. ページ20

それはあなたもです。というかみんなです、という言葉は飲み込む。


深「Aちゃんもめっちゃ可愛いよ」
「…も、ういいです…」
深「なんで、本心じゃん。Aちゃんも本心で言ってくれたんでしょ？お返し 笑」
「……また、そうやって…、」



意地悪にニヤッと笑った彼に何も言えなくなって、海に顔の半分だけ埋めたあたりでバシャバシャと海の水しぶきが舞い上がる音がした。




佐「ふっかぁー！！！なにイチャイチャしてんだおい！離れろ離れろ！」
深「あっ、ばかっ、Aちゃん溺れるから、！」
ラ「んじゃ俺が代わる〜！Aちゃん戻ろ〜？」


水しぶきをわざと撒き散らした佐久間くんに引っ張られてむしろ深澤くんが溺れそうになってる。そこへ怖いくらいニコニコしたラウールくんがスルスルっと入ってきて深澤くんにずるい！と怒りつつまた引っ張ってくれた。


「いやあの、大丈夫だよ、これくらいなら…波高くないし、持ってかれないと思うし…泳いで戻る、」
向「ええねん、俺らがAちゃんと居たくてやってんねんから」
岩「黙って甘えとけばいーの」
目「腹減ったから戻りましょ、休憩」


お腹すいたねぇ〜とラウールくんが握った手をブンブン振りながら歩く。


阿「おかえり〜笑」
ラ「ただいま〜！」
佐「っだぁ〜腹減ったぁ〜！」
目「俺らご飯とか買ってくるからしょっぴー達行ってきていいよ」
渡「えーもう絶対焼けるわ…」
岩「ウェットスーツ着ればいいじゃん、笑」
宮「じゃあ交代ね、あとよろしく」



焼けると言いつつなんだかんだ楽しそうな顔の渡辺くんは一目散に海に駆けて行った。あぁいう所が目黒くん達に「5歳児」って言われる所以なんだろうなぁ…、
入れ替わりで3人が海に行ったので、しばし休憩。



深「んぁ゛〜喉乾いたぁ〜」
向「俺買ってくるわなんか、飲みもんとか」
「あっ私も行きますっ」
岩「いーよAちゃん、重いものもあるから座ってて」
「でもその…行ったことないから行ってみたい、なと…海の家？とか…」
ラ「なるほどね、笑」
岩「じゃあ俺も行くからちゃんとこれ着て」
「…あ、はい、すいませんっ、」
目「気をつけてね、パリピ怪人いるから 笑」
「…目黒くんいじってるでしょ、」
目「んは、バレた 笑」

かき氷→←.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す