ワンピース ページ25
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…夢を見た。小学生の時の、嫌な夢だった。悪口と悪意を真正面からぶつけられていたあの頃。嫌いだと気持ち悪いと言われたこと、嫌いだけど口にせずただ強く当って来られたこと。
それが夢だとわかったのは、目覚まし時計の電子音が響いた時。夢だったことにホッとして、すぐ後に吐き気に襲われた。
小学生の時のことを夢で見るとは思わなんだ。忘れようとしていた訳ではないけれど、今の楽しい毎日のおかげで思い出すことがなかったから。記憶の片隅にしまい込んでいたのに。
嫌われてることを言葉で伝えられることも嫌だけど、態度に示されて察していかなければならないのも、また酷だった。
＿＿＿＿＿＿＿＿…
宮「Aちゃん？」
「んっ？あ、宮舘くん？」
放課後図書室で本を探していたら、影からひょっこり現れたのは宮舘くんだった。図書室では阿部くんと会うことが多かったから、なんか新鮮。
宮「ごめん、急に」
「大丈夫、」
宮「この後Aちゃん予定ある？」
「この後？ないよ？これ借りたら帰る予定だったから」
宮「じゃあ、俺とデートしよ」
「…はっ………」
放課後の図書室。数人の生徒が出入りしていて、雑誌もあるからわりとガヤガヤしてる。大きな本棚の片隅で、周りに聞こえるかわからない声は確実に私に届いて間抜けな声が出た。
「…でっ、でででで…」
宮「ごめん、そんな驚くと思わなかった 笑
デートは冗談だけど買い物、付き合ってくれる？」
び、びっくりした…そういうことを彼らは、特に宮舘くんは平然と言う。高貴な印象に引っ張られるけど、実は結構Sっ気があっていたずらっ子みたいな一面があるのだ。
「…そ、それなら、付き合う…、」
宮「ふーん…デートなら嫌なんだ。俺の事嫌い？」
「…えっ、ええっ、えっ、」
宮「…ははっ、ごめんごめん、ちょっと遊びすぎたね、笑」
急にしょぼんとした顔をしたかと思えば今度は屈託なく笑う。あまり感情を表に出さないタイプなのかなと思ったこともあったけど、その印象はあっという間に変わった。面白い人なんだ。優しいだけじゃなくて喧嘩も強くて。
「…い、意地悪…」
宮「まぁ、からかいたくなるんだよね。Aちゃんって」
「…うぅ…」
いかにも意地悪な笑顔でそんなこと言われて、思わず口ごもる。
宮「あ、悪い意味じゃないから、そういうことじゃない」
「…はぁ、」
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薄荷(プロフ) - なつチビさん» コメントありがとうございます！本当にそのお言葉嬉しいです(;_;)最近は更新が遅くて本当に申し訳ないです…またいつでもお越しくださいませ！(´∇｀) (2021年6月24日 0時) (
レス) id: a41569d7f5 (このIDを非表示/違反報告)
なつチビ(プロフ) - 続編本当におめでとうございます！！更新が楽しみで仕方ないです！！ (2021年6月20日 23時) (レス) id: d99cfef0c8 (このIDを非表示/違反報告)
薄荷(プロフ) - 結衣さん» コメントありがとうございます！こちらこそ来て下さり感謝です(T_T)更新遅くて申し訳ありません…またお気軽に来てくださいね(´∀｀*) (2021年5月28日 1時) (レス) id: a41569d7f5 (このIDを非表示/違反報告)
結衣(プロフ) - 続編ありがとうございます！！ (2021年5月25日 20時) (レス) id: e8590fba58 (このIDを非表示/違反報告)
薄荷(プロフ) - rikatoranosukeさん» コメントありがとうございます！！続編始まっちゃいました(；・∀・)小ネタみたいなものが続いてしまうかとは思いますが、お気軽に読みに来てくだされば嬉しいです(T_T) (2021年5月24日 0時) (レス) id: a41569d7f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薄荷
| 作成日時：2021年5月22日 15時
