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中はもちろん真っ暗。文化祭の出し物特有のボンドの匂いと蒸し暑さでクラクラするし、怖さ調節する前を知らないからわからないけどクオリティもなかなか高くて途中何回も転びそうになった。怖すぎて。
ほんとこれ、目黒くんがいなかったら途中ですっ転んで動けなくなってたのでは…、

「ひぃっ!?」
目「ぉわっ、!」
「ちょ、目黒くっ、早く行こっ、ぎぃゃあっ!」

やっとお化け屋敷から抜け出た時は私だけ息が上がっていてフラフラ。目黒くんは怖かったと言いつつ楽しそうだった。

「…ちょ、っと…すごい…むり…」
目「ははっ、汗やばい先輩、笑」
深「あ、おかえり〜笑」
岩「A顔色悪、笑
大丈夫?」
「…だ、大丈夫、れす…」
深「大丈夫れす、笑
そんな苦手だったのにごめんね、誘っちゃって、」
「…いや、だ、大丈夫…」

せっかく誘ってくれたのに謝らせてしまっている…申し訳ない…、
ちょっと思っていたよりかなり怖くて(というか私に耐性がないだけなんだろうけど)、フラフラしながら目黒くんとその場を離れた。




_____…



最後は目黒くん達のクラスに向かう。彼がそのままシフトに戻るついでに、ここでお別れというルート。


「…目黒くん、」
目「ん?」
「今日は、ありがとう。最初助けてくれて、文化祭回るのも付き合ってくれて…楽しかった」
目「…良かった。最初っから嫌なスタートだったから、ちょっと心配してました」
「…ごめんなさい、」
目「なんで先輩が謝んの。俺らの喧嘩相手なんだから、むしろ俺らのせい」
「…でも、来てくれてありがと、」
目「野生の勘?みたいな感じだよ。なんか嫌な予感すんな、って思って行ったら、先輩泣いてたから」
「…いや、な、泣いてはない、よ…」


…実際はその、危なかったけど。
それはメイド服が着たかったとか着たくないとかそういう理由ではなくて、あの時あの連中に"見透かされた"ような気がして怖かったのだ。裏方をやっているのもメイド服を着ないのも、結局全部押し付けられたことをこなしているだけ。確かに最初は裏方を希望していたけど、それだって心のどこかで(みんながやりたがらないことをやらなければ)という、ある種偽善のような感覚だったんじゃないだろうか。

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薄荷(プロフ) - なつチビさん» コメントありがとうございます!本当にそのお言葉嬉しいです(;_;)最近は更新が遅くて本当に申し訳ないです…またいつでもお越しくださいませ!(´∇`) (2021年6月24日 0時) (レス) id: a41569d7f5 (このIDを非表示/違反報告)
なつチビ(プロフ) - 続編本当におめでとうございます!!更新が楽しみで仕方ないです!! (2021年6月20日 23時) (レス) id: d99cfef0c8 (このIDを非表示/違反報告)
薄荷(プロフ) - 結衣さん» コメントありがとうございます!こちらこそ来て下さり感謝です(T_T)更新遅くて申し訳ありません…またお気軽に来てくださいね(´∀`*) (2021年5月28日 1時) (レス) id: a41569d7f5 (このIDを非表示/違反報告)
結衣(プロフ) - 続編ありがとうございます!! (2021年5月25日 20時) (レス) id: e8590fba58 (このIDを非表示/違反報告)
薄荷(プロフ) - rikatoranosukeさん» コメントありがとうございます!!続編始まっちゃいました(;・∀・)小ネタみたいなものが続いてしまうかとは思いますが、お気軽に読みに来てくだされば嬉しいです(T_T) (2021年5月24日 0時) (レス) id: a41569d7f5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:薄荷 | 作成日時:2021年5月22日 15時

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