ヤンキーと陰キャ、とは ページ1
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『うわっ、まじかよ』
『俺あっち通るのやなんだけど』
＿＿＿＿テレビや漫画で見るヤンキーが、身近に存在してる。それだけでも陰キャの人間とってはかなり怖いことである。
学校を出て角を曲がった所にある公園の前で、男子生徒が2人立ち往生していた。怯えた様子で顔を強ばらせていて、チラチラと公園の中を見ている。
目「なに、まだなんか文句あんの」
ラ「俺らも早く帰りたいんだけど」
＿＿＿この辺りは特段都会でも田舎でもない街なので高校も何校かあるし、それに比例してるのかヤンキーも普通にいる。それはそれは普通に。
だから抗争とまではいかないけれど、あちこちで争いは日々起こっているのだ。とはいえそれを知ったのは最近なのだけど。
しかしそれを知ったからと言っていつまで経っても殴り合う姿を見るのは慣れないし、ラブリーポップな遊具との対比はいつ見ても混乱する。ここらへんに住んでいれば普通そんなの目撃せずともわかるものなのかもしれないけど、そもそもずーっと独りでいた私にはそんな噂は入ってこないという寂しい現実。
というかこの辺がそんなに治安が悪いというのも知らなかった。
『ちょ、もう向こう回って行こうぜ』
バタバタと慌ただしく走り去っていく男子生徒2人。いや私だって種別で言えば彼らと一緒なのだ。極力誰にも迷惑をかけないように控えめに隅っこに隠れて生きる。そういう立ち位置にいた"はずだった"。
…わ、私も行けば良かったかな。だって怖いんだもの。それが例え"見知った人間"であっても、誰だってあんな視線向けられたらちびる。
目「あーうざ、」
ラ「しつこい奴まじ無理、」
ここからでもわかるくらいの長身2人が長い手足を振り回して暴れる姿はそれはそれはドラマのアクションシーンさながらにかっこいいけど、とにかく吐息やら殴る音やらが生々しい。イラついた様子で踏みつけたり殴りつけたりする2人の周りには気がつけば伸びきった男子が3,4人ほど倒れていた。つ、つえぇ…相変わらず…あの細身でどこにそんなパワーが…、
目「あれ、先輩？」
「…うっ、」
ラ「え！ほんとだー！先輩今帰りですかー？」
人1人がすっぽりと隠れるくらい大きな木の影に隠れていたのにいとも簡単に見つかった。
さっきまでのあの寄らば斬る、みたいな表情はどこへ。2人は爽やかな笑顔で手を振りながらこちらへ駆け寄ってきた。同じ人物とは思えん。今はただの大型犬である。
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薄荷(プロフ) - なつチビさん» コメントありがとうございます！本当にそのお言葉嬉しいです(;_;)最近は更新が遅くて本当に申し訳ないです…またいつでもお越しくださいませ！(´∇｀) (2021年6月24日 0時) (
レス) id: a41569d7f5 (このIDを非表示/違反報告)
なつチビ(プロフ) - 続編本当におめでとうございます！！更新が楽しみで仕方ないです！！ (2021年6月20日 23時) (レス) id: d99cfef0c8 (このIDを非表示/違反報告)
薄荷(プロフ) - 結衣さん» コメントありがとうございます！こちらこそ来て下さり感謝です(T_T)更新遅くて申し訳ありません…またお気軽に来てくださいね(´∀｀*) (2021年5月28日 1時) (レス) id: a41569d7f5 (このIDを非表示/違反報告)
結衣(プロフ) - 続編ありがとうございます！！ (2021年5月25日 20時) (レス) id: e8590fba58 (このIDを非表示/違反報告)
薄荷(プロフ) - rikatoranosukeさん» コメントありがとうございます！！続編始まっちゃいました(；・∀・)小ネタみたいなものが続いてしまうかとは思いますが、お気軽に読みに来てくだされば嬉しいです(T_T) (2021年5月24日 0時) (レス) id: a41569d7f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薄荷
| 作成日時：2021年5月22日 15時
