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「…へ…、？」
深「Aちゃん！ラウ！」
ラ「ふっかさんっ、これ硬すぎ、！」
深「マジか…Aちゃんごめん、痛いけど我慢して、」
細身の身体のどこにそんな力があるのか、肩を引っ掴んで後ろに吹き飛ばしたのは深澤くんで、彼の眼も血走っている。深澤くんは後ろに回ると少し力任せに鎖を解き始める。さっき声を掛けていた連中も、深澤くんが一掃したのだろうか。
深「おしっ、解けたっ、！」
ラ「良かった、行こ、！」
「…行く、って、」
深「立てる、？大丈夫俺らいるから」
少し焦っているような声色で、深澤くんは肩を掴んで立たせてくれた。ふらつく足を必死に動かして部屋を出ると、遠くに聞こえていた音が大きくなった。それが、人が殴られたり蹴られたりしてる音だってやっとわかった。
岩本くん達がそれぞれ動いていて、こちらなんて見向きもしない。みんな眼が血走っていて、背中から黒いもやみたいなものが見えるような気さえする。
殴り倒して起き上がろうとする身体を足で押さえつける向井くんも、数人の攻撃をアクロバティックにかわして全員痛めつけてる佐久間くんも、一度倒れた身体に馬乗りになって殴る宮舘くんも、誰一人その顔に感情はなくて、あるとすれば"怒り"だけ。
あまりに力強く殴るから時折漏れる声は迫力しかない。ただ無心で、暴れて動いてる。
そのうちふっと身体が離れたかと思えば深澤くんもラウールくんもその乱闘に参加し始めた。
普段の優しいみんなの顔ってどんなだった？優しい声は？混乱して記憶の中からそれが出てこない。少しでも動こうものなら誰かがその身体を殴るか蹴るか。これが、彼らの喧嘩する姿なのか。ゾクゾクと湧き上がるそれは"恐怖"にも近くて、思わずその場にへたりと座り込んだ。
怖いって気持ちと少なからず格好良いって思う気持ちとが入り交じって、脳は混乱したまま。
目「…Aに何した？」
『…っ、何もしてねぇよ、』
目「あ？泣かせたろ」
膝をつく相手の髪の毛を掴んで無理矢理に顔を上げさせた目黒くんの声は、聞いたこともないくらい低い。お腹に一発拳を打ち付けると床に倒れた身体をゴミみたいに足で避けた。
渡「Aのこと泣かせたのお前？」
『違ぇっ、て、』
渡「何が？楽しんでたお前らも同罪だろ」
宮「仕返しも出来るって？俺らに？冗談？笑」
『…す、いませ、』
宮「あれ俺耳遠い？聞こえねぇんだけど」
渡「いや何も喋ってないんじゃね、」
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絵美 - 初めて読みました。とても面白いです。リクエストとかは、やらないですか？ (2021年10月13日 9時) (
レス) @page16 id: 8e0e6c836c (このIDを非表示/違反報告)
薄荷(プロフ) - 名前さん» こんばんは！コメントありがとうございます！そんなそんな！返信遅くなりましてすいません！(；；)なんて嬉しいお言葉…こちらこそ本当にありがとうございます！続編もありますのでいつでもお気軽に遊びに来てくださいね(´；ω；｀) (2021年9月10日 15時) (レス) id: a41569d7f5 (このIDを非表示/違反報告)
名前(プロフ) - こんばんは、毎回コメントを残した気にって残せてなかったの申し訳ないです！新しいお話を書いていだける度初めから何度も何度も読ませてもらってるのですが全く飽きず毎回好きが増してしまいます…大好きな作品に出会わせてくれてありがとうございます！ (2021年8月8日 23時) (レス) id: 251fba0053 (このIDを非表示/違反報告)
薄荷(プロフ) - ユキトさん» なんとなんと！そんな大層なものではないのですが…少しでもお力になれたら嬉しいです(T_T)おそまつさまでした！またお待ちしております！ (2021年4月24日 13時) (レス) id: a41569d7f5 (このIDを非表示/違反報告)
ユキト(プロフ) - 薄荷さん» 書くのに疲れた時は又読み返しさせて頂きます！胸きゅん癒しありがとうございます。ごちそうさまでした（笑） (2021年4月21日 18時) (レス) id: 08a263e11b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薄荷
| 作成日時：2021年4月8日 13時
