倉庫 ページ5
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＿＿＿鉄の錆びた匂いとゴムみたいな匂いがする。古い倉庫みたいな綺麗とは言えない場所に、汚い布やら麻の袋やら散乱していた。目を開けた時にはコンクリートの冷たい床の上に居て、後ろで手首を鎖みたいなものでぐるぐる巻きにされていた。足は何もされてなくて口も塞がれてない所を見ると、すぐに戻るつもりでここに放置されてるのか。
なんであの時あんな道通っちゃったかなぁ…怖い…
なんでこんな所に連れて来られたのか。ここは何処なんだろう。部屋の隅に投げられたカバンは荒らされているようで、スマホは当然盗られているだろうし。
『あ、起きてんじゃん、笑』
座った状態で部屋を見渡していると、楽しげに笑う男がガヤガヤと5人ほど倉庫に入ってきた。見た目はかなり若く見える、もしかしたら同い年くらいか。制服じゃないと年齢がわからない。開けっ放しのドアの向こうからは声が聞こえてここからも見えるけど結構男が沢山いる。ドアを閉めながら目の前で私のスマホをいじってるのが、多分あの時声をかけてきた帽子の人。ロック、どうやって開けたんだ…
『あぁ、ロック？お前の誕生日でしょ。今どき誕生日に設定してる奴いるんだ 笑』
『なぁ、あんたもしかしてコイツらと寝たの？清楚っぽいけど結構ユルいんだね 笑』
私の疑問を読み取ったかのように答えた彼らはジリジリと距離を詰めてくる。なんで誕生日知ってるの…
あの時だって顔と名前が一致したからここへ連れて来たんだろうし…座ったまま後ずさりしていると積み重なるダンボールに当たってしまう。下品な笑顔で笑う男の言葉に合わせてスマホの画面を見せてきた。
そこにはみんなからのメッセージと着信がひっきりなしに入ってきていて、そういえば連絡してと宮舘くんに言われていたことを思い出す。
【家着いた？】【今どこ？】【連絡して】【さすがに心配なんだけど】【なんかあった？】【電話出て】─────・・・
『へぇ〜男好きなんだ〜なんか意外、笑』
『てかアイツら女一人まわしてるとかダサ、 笑』
"アイツら"……この人たちもまた、岩本くん達のことを知っているようだった。どれだけの喧嘩をこなせばここまで顔が知られるのか、本当にとんでもない人達なんだと思う。
(なななななんとっ…とうとう総合1位に…！！本っっっっっ当にありがとうございます！！読んでくださる皆々様のお陰です！！)
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絵美 - 初めて読みました。とても面白いです。リクエストとかは、やらないですか？ (2021年10月13日 9時) (
レス) @page16 id: 8e0e6c836c (このIDを非表示/違反報告)
薄荷(プロフ) - 名前さん» こんばんは！コメントありがとうございます！そんなそんな！返信遅くなりましてすいません！(；；)なんて嬉しいお言葉…こちらこそ本当にありがとうございます！続編もありますのでいつでもお気軽に遊びに来てくださいね(´；ω；｀) (2021年9月10日 15時) (レス) id: a41569d7f5 (このIDを非表示/違反報告)
名前(プロフ) - こんばんは、毎回コメントを残した気にって残せてなかったの申し訳ないです！新しいお話を書いていだける度初めから何度も何度も読ませてもらってるのですが全く飽きず毎回好きが増してしまいます…大好きな作品に出会わせてくれてありがとうございます！ (2021年8月8日 23時) (レス) id: 251fba0053 (このIDを非表示/違反報告)
薄荷(プロフ) - ユキトさん» なんとなんと！そんな大層なものではないのですが…少しでもお力になれたら嬉しいです(T_T)おそまつさまでした！またお待ちしております！ (2021年4月24日 13時) (レス) id: a41569d7f5 (このIDを非表示/違反報告)
ユキト(プロフ) - 薄荷さん» 書くのに疲れた時は又読み返しさせて頂きます！胸きゅん癒しありがとうございます。ごちそうさまでした（笑） (2021年4月21日 18時) (レス) id: 08a263e11b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薄荷
| 作成日時：2021年4月8日 13時
