まるごと好きです (ページ7)

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使い魔は人間　　in sha ページ7

※エッっっっ、…ち、かもしれません。作品を移行させたものです。

トイフェル・シャオロンの使い魔は人間であった。名前はA。使い魔とはいえども、人間のAには何をすることもできない。そんな弱っちいAのことを、過保護すぎるほどに愛し、シャオロンは異常なまでに執着していた。

だが、シャオロンの異常な寵愛にAは怯えるだけで、まったく懐くことはなかった。シャオロンがAを可愛がれば可愛がるほど、Aは使い魔としての存在意義すら否定されているように感じていた。自分が愛玩動物に成り下がっていると自覚していたのだ。

「っは♡A、かわええなぁ」
シャオロンの体温の高い手が、Aの小さな体を弄る。

欲に塗れたシャオロンが嫌いだった。はやくいつもの優しいシャオロンに戻って欲しいと馬鹿みたいに願った。優しいシャオロンなんてどこにもいないというのに。

抵抗らしい抵抗もできやしない。何より、シャオロンに言われた魔界では魔力のないものは生きられない。魔力を渡すには抱くしかないなんて嘘か本当かも分からない様な言葉を本気で信じていた。怖かった、早く終われと心の底から願った。

泣きだしてしまったAを見下ろし、シャオロンは「かわいそ」と同情する言葉を吐き捨てた。シャオロンの顔は恍惚に歪んでいる。

「あー、かわええ。ほんまかわええわ」

泣きじゃくるAが、シャオロンの目にはとても愛らしく映っていた。

「よしよし、泣かんといてぇなぁ」

泣きながら嫌がるAの小さな手を掴み体を抱き上げる。抵抗するAに構いもせず、寝室にあるベッドの上にAを下ろした。じたばたと逃げようとするものの、力のない非力な人間がいくら暴れても悪魔に敵うはずもない。

「A」

シャオロンは優しく名前を呼んだ。
そして、Aの小さな手を掴んだ。泣いて嫌がるAに構わず、シャオロンは顔を近づけた。小さな唇に自分の唇を押し当てた。触れ合うだけの拙いキスだが、それでもAにとっては恐怖でしかないようで泣きじゃくりながら必死に抵抗を続ける。

音を立てて何度も触れては離れるキスを繰り返していくうちに、Aの抵抗もだんだん弱くなっていく。

息が苦しくなってきたのか、Aが口を開いた瞬間にシャオロンはその小さな口をこじ開けるように舌をねじ込んだ。そのまま口内を犯し続ければ、やがてAは諦めた様にされるがままになった。目は絶望に濁っている。