最後に笑ったのは、いつでしょう。《Mizuki.I》

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それから気まずい空気のまま観覧車は一周した。









井「.....暗くなったし、帰るか。」









「あ、うん。」









井上くんに抱きしめられたり距離が近かったり、


そんなこんなで怖かったはずの観覧車も乗れてしまった。









というかわたし、何か忘れてるような、、







「あっ！！！理沙！！！！」








井「あ〜、そんなやつもいたな。


いいんじゃね？先帰っても。

柚月さんだって本当は好きじゃないんでしょ？」









「そう、だけど...」








とりあえず、連絡だけしておこう。









「井上くん、ちょっとだけ待ってて。」








スマホを開こうとすると一件の通知。









理沙から？









“ さっさと井上とくっつけば？

私の事侮辱して、許さない。

もうあんたのこと友達だと思ってないから。 ”









「そ、そんな....」







侮辱だなんて、そんなこと思ってもないのに。









不意に涙が溢れそうになる。







井「おい、どうした？」








何かを察した井上くんが私のスマホの画面を覗く。









井「.....あいつ、最低だな。」









「いいの、私が悪いんだもん。」









井「じゃあなんで今にも泣きそうな顔してんの？




....... ほんっとあんたって不器用な女だよね。」









慰めからなのか、井上くんは優しく頭を撫でながら






わたしを家まで送ってくれた。

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