＊花粉症 ページ25
・
◇Morimoto
ある日のこと。
「A遅くない？」
高地「誰も連絡きてないの？」
その場にいた他の3人が首を横に振る。
まだ撮影までは時間があるから大丈夫なんだけど、いつも早い人が遅いと流石に心配になる。
マネージャーに確認しようとしていたところで、楽屋のドアが開いた。
『おはようございます…私最後？』
京本「おはよう。まだ樹が来てないよ」
松村「寝坊だって」
ジェ「反省するって言ってたのにまただよ」
マスクに眼鏡姿のA。
その声は、鼻声のようにも聞こえる。
『何？慎ちゃん』
「ちょっとごめん」
おでこに手を当ててみるものの、
「熱は…ないか」
じゃあこの違和感は何なんだ。
一人悶々としていると、きょもがパッと顔を上げて言った。
京本「もしかして花粉？今日多いよね」
『やっぱり花粉症の人は分かるよね』
「名探偵きょもだね」なんて言って2人で笑い合ってるけど、その顔は少し眠そうだ。
ジェ「でももうスギ花粉は終わりだって言ってたけど」
『私はスギとヒノキとイネ科の雑草だからまだまだ続くの』
「小学生の頃からだっけ？」
『そうそう、4年生から』
松村「薬は？」
『ちゃんと飲んでる。病院にも行ってるし』
そういえば、「花粉症の時期は睡眠の質が落ちるんだよね」って言ってたのを聞いたことがある気がする。
よく顔を見てみると、目の下に薄っすらとクマのようなものが。
寝不足だなと思い、Aの手を引いてソファに座った。
「1分目瞑って」
『なんで1分？』
理由を聞かれて言葉に詰まる。
正直に言ったって聞かないのは分かりきってるし。
『あ！もしかして脈測るの？私目瞑る必要なくない？』
いやなんで脈？と思ったけど、Aの中で納得してるならそれでいいか。
「いいから目瞑って」
ちょっと強引に言えば、渋々目を瞑って腕を差し出した。
俺、脈拍なんて体育の授業でちょっと測ったことしかないから分からないんだけど。
Aは脈を測ると思ってるんだからやらないのは怪しまれるかと思い、適当に手首に触れた。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 874人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こはる(プロフ) - 美紀さん» 初めまして、コメントありがとうございます。これからも更新頑張ります！美紀さんもどうかご自愛くださいね。 (2020年4月29日 16時) (
レス) id: a20fee66df (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 初めまして美紀ですSixTONES大好きです大我君と北斗君と樹君寄りのオール担当です最高です更新大変だと思いますが頑張ってください応援してますコロナウイルス流行ってるので気を付けてくださいね。 (2020年4月29日 8時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こはる | 作成日時：2020年4月5日 14時
