1日はあなたから始まる 【2】

52日目 ページ2

それからテスト2日目、3日目、4日目と毎日同じような時間を過ごした





午前中テスト行って


帰ってきて1時間くらいグクと電話する



いまは4日目、つまり最終日のテストが終わって


電話を待っているとこ。


グクとの電話を自分へのご褒美にして毎日がんばってる




いつかグクに好きな人ができたら



いつかグクに彼女ができたら



こんな日々も失くなってしまうんだろうか





そんなふいに考えてしまった最悪なことをかきけすように音楽を聞く









ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ




急に音楽から着信音にかわる




『もしもし？』



「もしもーし！」



『おつかれさまぁ！』


「おつかれ！

テスト終わったぁ」


『だね！』


「夏休みー！！！」


『正確に言うとまだ明日は採点日なだけで夏休みではないけどね笑』


「だってあと終業式行けば終わりじゃん！」


『そーだね笑』


ここから1週間くらい採点日があって


終業式があって


夏休み。


「明日からハードスケジュールー笑」


『そーなの？笑』


「せっかく部活も休みだし、たくさんいれちゃった笑」


『おぉ笑』


じゃあ電話は出来ないか


「電話、ひまがあるときにするね！」


『あ、ありがとう笑』


私の心を読んだかのようなタイミングでグクが言う



「あ、今日家に母さんいるっぽいから、もう電話できないや」


『あそっか、わかった！ありがとう！』



「ごめんな！またな！」



幸せすぎるわ

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