1日はあなたから始まる (ページ30)

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30日目ページ30

コンビニで飲み物を買い、チケットを買って

もう1度駅へ急ぐ。

[買ったよ！駅ついたけど、いまどのへん？]

テヒョン[俺もついた！今改札むかってる！]

[わかったまってる！]

｢ごっめん！！｣

1分もたたないうちにテヒョンの声がした。

『ううん、大丈夫！行こっか』

｢うん！｣

私が車道にいけば自然に内側にしてくれる

｢あ、そうだ、もうすぐ中間だね｣

『あぁぁそうだった…』

｢勉強してる？｣

『してるわけないじゃん…

テヒョンは？』

｢俺、高1は2回目だから中間の範囲は余裕笑｣

あ、たしかミナが言ってたな

留年したって

『そっか。テヒョン…先輩？？』

｢あはは！いーのいーの！テヒョンで！

ってか…テテ。｣

『ん？』

｢テテがいい。｣

『テテ？』

｢うん、Aにはテテって呼んでほしい｣

『うん…わかった笑

テテー笑』

｢ｲﾋﾋｯ

なんかいーね！｣

『そう？笑ならよかった』

なんて会話をしてたらあっという間に映画館についた。

『いま7時30分だからもう始まってると思うけど、最初は宣伝だし大丈夫だよ！』

｢ほんとうにごめんね…｣

『だいじょうぶだって笑

あ、これチケットと飲み物ね』

｢わぁぁ！ほんとありがとね…ここまでやってもらっちゃって…｣

『いーの！笑いこ！』

場内にはいると、やっぱり宣伝は始まってたけど

映画自体はまだはじまってなかった

テテが…あのキムテヒョンが隣に座ってる。

なんか不思議だな。

学校で人気(らしい)のテテと映画なんて…

｢なに見てんの？笑

映画より俺見てたい？笑｣

なんて小声で、女慣れしてるようなセリフを言う。

『べつにっほら始まるよ』

ちょっと笑って映画に視線を戻すテテ。

今見てるのは恋愛映画。

だからそりゃキュンキュンするシーンもあるわけで。

なんかテテと見るのはずかしいな。

いやこれは決して好きじゃないんだよ？

確実に。

でもなんか男の子と見るのって恥ずかしくない？

無意識に肘置きに手を置く

『あっ…』

そのときテテの手とぶつかってしまった

『…ごめんっ』

上映中だから小声であやまる。

手を下ろそうとすると

ぎゅっ

自然とテテと目が合う

“ダーメ”

とほほえみながら口パクをするテテ。

これはずるいよ…