嘘つきシンデレラ 3

シンデレラ104ーJHー ページ4

ジスに全て話したあと



「あの人のことは考えずに生活しよう」



っていう結論に行き着いた。




同じ高校だし、同じクラスだから考えずにいるなんて無理な話だけど、それでも極力考えないようにいようって





失恋ってこんなに辛いって誰も教えてくれなかったから、正直もう立ち直れそうにない。






それでも、時が解決してくれるとはよく言ったもので。


何があったのか彼女は学校に来なくなったし、進級してクラスも離れた






JS『ハニ、……』



『ん？』






彼女のことを忘れかけていた俺に罰が当たったのか







JS『……あの人…、死んだって…』



『…え？』



JS『あいつ…自 殺したって…』








あいつでわかってしまう自分がいて


信じられない自分がいて


やっぱりまだ好きだったんだって再確認してる自分がいて








彼女が亡くなった事を嘘だと思いたかった。




なんで？


いろいろ聞きたいことあるのに当の本人はもう喋れない状態だなんて









JS『お葬式…行く？』



『……行く』








あの瞬間が




"ハニだけが私の人生なの！！"




最期になってしまったなんて。



……あの時どんな行動を取ればよかった？
抱き締めていれば良かった？側にいればよかった？許せばよかった？








『どうしたらまだ一緒にいられたんだろ』








葬儀場への道で呟いた言葉がやけに大きく聞こえた。
隣のジスはなんだか悲しそうな顔してる。


分かってるよ。あんな事されてもまだ好きだなんて相当女々しい男だよ俺は









受け付けで名前を書いて入ろうとする。
けど、それは目の前の女の人によって止められた




顔を見ただけで誰か分かった


彼女の人の良さそうな顔はやっぱりお母さん譲りだったのか







『あなた……ジョンハンさんなの？』



『…はい』







黒い服に見を包んだ彼女のお母さんの顔は少しやつれている。
普段の顔は分かんないけど確実にやつれているのは分かる








『ここまで来て頂いて申し訳ないけど、入らないでください』



『……え？』



『娘は貴方のせいで自 殺したんですよ？よくノコノコ来られましたね』



JS『あ、あのハニのせいってどういう…』








どんどん彼女のお母さんの目が鋭い物になっていく。
俺のせい……俺があの日振ったから？……それだけで………



頭をよぎる彼女の最後の叫び







"私にはハニしかいないの！！ハニだけが私の人生なの！！"









体が震えた

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