嘘つきシンデレラ 3

シンデレラ119 ページ19

ジョンハンさんが私の荷物を持ってきてくれて、屋上を出る。

階段を降りて、1階につく。


学校を出て、正門を通る。





…？






「あれ、ジョンハンさんなんでここに？」



JH「A一人で帰らせるわけ無いだろ」



「……あ、ありがとうございます」








あんな怖いことがあって心配だからって事なんだろうけど…


どうしよう。顔が熱い









少し歩くと、手が握られる感覚が


驚いて手元を見るとジョンハンさんの手が重なっていた






「ジョ、ジョンハンさん」



JH「ん？」



「こ、これ…」



JH「ああ、…なんとなく」








この状況的になんとなくではないのは分かる。
ジョンハンさんなりの励まし方であり、安心のさせ方なんだろう






私の中の好きメーターが勢い良く上がっていく。

ものすごく気持ちを伝えたい、







「…ありがとうございます」



JH「ん」








でも、なんとなく、好きって気持ちを伝えるのに今は適してない気がする





もう少し大事に取っておこう









「ジョンハンさんなんで屋上に来てくれたんですか？」









午後3時


まだ明るいけれど月が出ている。白い月









JH「あいつに、連れて行かれてたのが見えたから」



「そうなんですね…ありがとうございます」









ミニョンさんに似てる人がいたら少し体が強張ってしまう。

それを察しているかのようにジョンハンさんがギュッと強く手を握ってくれる。








JH「今度から、なんか危険だと思ったら俺呼ぶなり、声かけるなりして」



「…いいんですか？」



JH「当たり前。なんの為に俺いると思ってんの」









"なんの為に俺いると思ってんの"







優しかったり、何か意味がありそうな言葉を言ってきたり



さっきから心臓が忙しい









ジョンハンさんは家に着くまで手を繋いでくれていた

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