検索窓
今日:6 hit、昨日:5 hit、合計:122,913 hit

シンデレラ114 ページ14

「み、ミニョンさん?」


『やだなあ、なんでまだ本題にすら入ってないのに行こうとしてるわけ?』






柔らかめに話してくれてるんだろうけど全く柔らかく聞こえない。
なんだろう…なんで?





ただただ怖い








「…あ、あ、の…」



『僕Aちゃんのこと前から好きだったんだよね』



「………え?」



『気付いてなかったの?…まあ、いいや』









私の事が好き?

ジョンハンさんじゃなくて?





……嘘。
まだ本題にすら入ってないって言われたときに何となくこういうことなんだろうって想像してた









「いや、あの…」



『いいよ、返事は言わなくて。』



「…え?」



『分かってるから。どうせ僕のことが好きになるからAちゃんは』









……駄目だ。ほんとに駄目だ



この場合は理解力がない私が悪いのかな?

それともこの人の言葉の使い方が悪いの?



取り敢えず全く理解できないし、頭がまず理解しようとしていない









「好きに…なる?」







なんとか絞り出した声はカスカス過ぎて届くか届かないぐらいの声量になってしまった






『そうだよ?好きになるよ。すぐにね』



「ど、どうしてそんな…」



『どうしてそんなに自信があるのかって?』








頷くとミニョンさんの口角が少し上がった









『だって、こんなにずっと君だけを想ってきた僕の恋が叶わないなんてそんなの許せないじゃん』








少しずつ、少しずつ距離を詰めてくる彼に足が震えてしまう。
鳥肌も立つし、汗も止まらない









そもそも初対面なのに、ちゃん付けで呼んでくるところでもう鳥肌が止まらない









『ねえ、Aちゃん?返事はいらないって言ったけどやっぱりほしいな。言ってよ』




「…、い、、い」









"嫌だ"



そう言うと目の前のミニョンさんの目つきが一気に鋭くなった



それを取り繕ったように笑顔を作るからさっきよりもっと怖くなった









授業中だし、誰も気づくはずがない







見晴らしのいい屋上に上手く隠れるスペースなんかなくて







もう、終わった。何となくそう感じた

シンデレラ115→←シンデレラ113



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (257 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
676人がお気に入り
設定タグ:ジョンハン , SEVENTEEN , セブチ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ぽん助(プロフ) - ピノキオさん» わ!ほんとですか……嬉しいです本当にありがとうございます!ジスも面白くさせますのでこれからもよろしくお願いします! (2018年5月20日 22時) (レス) id: 50ee8e05e3 (このIDを非表示/違反報告)
ピノキオ(プロフ) - 凄く面白かったです!最近セブチにハマっていて探したらここまで辿り着きました!お話や本人のキャラ達も面白くて一気に読んじゃいました!これからも頑張って下さい!ジスの回も見てます! (2018年5月20日 20時) (レス) id: fab50384a8 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん助(プロフ) - 陽花さん» ありがとうございます!結構駆け足な終わり方でしたが……次も頑張りますので応援よろしくお願いします!ありがとうございます! (2018年5月15日 21時) (レス) id: 50ee8e05e3 (このIDを非表示/違反報告)
陽花(プロフ) - すごく面白い作品でした!更新されるのが密かな楽しみだったり……(笑)次作も楽しみにしてますね (2018年5月15日 3時) (レス) id: d750a1c9f5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぽん助 | 作成日時:2018年4月18日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。