嘘つきシンデレラ 3

シンデレラ112 ページ12

久し振りにユジョンのいない日。
こんなに静かなのは久々だなあ…



いつも声大きいとか思ってたけどいなかったらいないですごい寂しい







みんな喋りながら通る廊下。
羨ましいなって思っちゃう
早く風邪治してユジョン…






今から深いため息をつこうと思ったときに"Aちゃん"と誰かに名前を呼ばれる




後ろを向くと私の名前を呼んだであろう男の人が立っていた





「ど、どなたですか、？」



『あれ？知らない？ミニョンだよ同じ学年で同じ学部の』



「あ、ミニョンさん、ですか…」








ミニョンさん、同じ学年って言われても全くピンとこないし分からない。
ユジョンとかと過ごしてるのが楽しかったから周りの人が気になることもなかったな


大学に入ってもう半年以上というのに同じ学部の人で知らない人がいるのには驚いた。

…あ、もしかしたら学部の人そんなに知らないかも









『Aちゃんいつも気の強そうな子といるから声かけられなかったんだよね〜』








気の強そうな子？
私がいつも一緒にいるってことはユジョンの事だろうけど、気が強そう…かな？美人だけど気が強そうとかそんなこと考えたことなかったな…








『ねえねえ、Aちゃんちょっと着いてきてくれない？』



「…いいですけど…でも、あと5分ぐらいで休憩終わりますよ？」



『大丈夫大丈夫！素直に従ってくれたら時間はかからないよ』









ミニョンさんの浮かべた笑顔を、きっと





人が良さそう



と思う人がいれば



なんだか怖い



と思う人もいるだろう。








私は怖く感じた。




少しゾワッとして、こんな時だからかもしれないけど、ジョンハンさんの顔が頭に浮かんだ

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