嘘つきシンデレラ

シンデレラ22 ページ22

逃げたものの行き先が分からなくてすぐジョンハンさんに捕まった









JH「どこ行ってんの。階段こっち」









手を掴まれてスタスタ歩くジョンハンさん。
広い廊下に多い部屋数。
小規模の迷路みたいでジョンハンさんがいないとすぐ迷ってしまいそうになる









「ありがとうございます……」









1階のリビングであろう場所に着いてお礼を言う。
あかん……リビングも大き過ぎる。
ざっと見て東京ドーム5個分です(1個分もない)









「あれ、どうしたんですか？」









大きな部屋に見入っていると視界の端に首をかしげているジョンハンさんが目に入った。
なんで私こんなに見つめられてるの…？









JH「普通に敬語だよね」



「……はい？」



JH「前タメ口で話すって言ったのにもう忘れたわけ？」



「……あっ」









忘れていた訳では無いけれどジョンハンさんがその言葉を覚えていてくれていることにビックリした。
ただの一庶民の私の言葉を覚えていてくれているなんて…

ちょっと感動









「バレました？」



JH「バレるわ」



「敬語の方が話しやすいんです。許してください」









不満そうな顔してるけど、許してください。
王子にタメ口はなかなか難しいものがあるんです









MG「お！来ましたね！ハニ、ジョンハン様はいつものところで、Aさんはこっちです！」









背中を押されて進んで行く。
椅子を後に下げてくれるミンギュさん。流石、手慣れてる。









MG「じゃあお料理持ってきますね〜」









スタスタ歩いて行ったミンギュさん。
カートに沢山の料理を乗せて戻ってきた。
凄い……なかなかこの料理の出し方現代で見ない……！









MG「今日はハニヒ、ジョンハン様の好きなやつですよ！！」









ミンギュさんはいつになったらちゃんと「ジョンハン様」って呼べる様になるのだろう

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