自 販 機 の 横

忘れたーWZー ページ9

楽屋へ戻ると目を輝かせたスングァンがいた。

けど、その目は俺の手元まで行くとすぐ落胆した目に変わる。





SG「裏切りだ、裏切り。僕を慰めてくれるかと思ったのに、飲みかけ？ウジヒョン酷い！！」





持ってるコーラのペットボトルは、半分以上飲みかけで悪いことしたな、と罪悪感が襲ってくる。






「あ〜、わり。買ってくるわ」


SG「え、あ、いや、大丈夫ですよ！？本気で酷いと思った訳じゃないので！…いや、ちょっと思いましたけどマジでは無いんで…」



どっちだよ、と笑うとギョッとするメンバー達。

いや、…なんだ？




JH「いやいや、ジフナ…熱あるんじゃねえのか」


WZ「え？」


DK「なんかさっきから頬がゆっるゆるですよ？」


WZ「え、？」


SC「飲み物買いに行ってる間に何かあったのか？」






飲み物買いに行ってる間にあったことなんて1つしかない。

彼女の純粋さに触れて俺も純粋でピュアになってしまったんだろうか。なんて思ってたらまた更に頬が緩んでたらしい。




HS「まじでお前大丈夫か？まだ本番まで時間あるからちょっと横になっとけ」




スニョンの言葉に頷いて横になる。



"まだ本番まで時間あるから"


さっきAさんにかけた言葉がスニョンにかけられた言葉と重なってひとりでに顔が赤くなる。

俺はなんてことを…………




鮮明に思い出すことができる体温、小さな体。






普段やり慣れてないことやるもんじゃないな、と思いながら瞼を閉じた。

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