最初は君が良いーWZー ページ41
少し目をうるっとさせながら感想を述べてくれるA。
「切なくて、悲しくて、虚しくて、儚いんだけど、……すごい綺麗」
言葉で説明するの難しいって、ヘッドフォンを指でトントンしながら悩んでる。
良かった。良かったそう言ってもらえて。
Aの言葉を、Aの表情を思い浮かべてたらいつの間にか完成した曲。
だから、
「でも、いいの?」
「ん?何が?」
「Pretty UもBOOMBOOMも明るくてピュアな感じじゃない?」
コンセプトの心配までしてくれるAには伝えなきゃな。
「心が暴れるほど好きだったやつがいなくなっちゃうって感じで続いてるから心配すんな」
「おお、そっか。凄いね」
これがAをイメージして書いた曲という事。
「この曲、」
「うん」
「A見てたら浮かんで来てさ」
「、うん」
「思ってた以上に悲しい曲になっちゃったけど、なんつーか、応援、というか、Aが前に進んだり出来ねえかなとかいう思いも混ぜて書いたっつーか」
何言ってんだ俺。
韓国語下手くそか。
「だからさ、なんか、上手くいえないんだけどさ……キャラじゃねえのは分かってんだけど。あ、あと勝手にAの事歌にして、ごめん」
ほんとキャラじゃねえ。
顔も赤くなるし………言葉にするのは苦手なんだ。
でも、そんな俺を全て分かってるかのようなAの目を見てほんのちょっと安心してしまった。
まだ、何も言われてないのに。
少しの沈黙。
この時間がすごくむず痒い。
「ジフンちゃん」
「ん?」
「ハグしていい?」
「………は?」
突拍子もない彼女の言葉と行動に、俺はただただ慌てる。
ソファーから立ち上がって椅子に座る俺と同じ目線になり、首に手を回して来た彼女は、俺の返事を聞く気は無いようだ。
Aの香水ではない自然な香りが鼻腔をくすぐる。
「ありがとう。ジフンちゃん」
本当に無意識で、自分でも気付かないうちに、彼女の背中に手を回していた。
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ぽん助(プロフ) - ゆずテムさん» いや!もちろん知ってますよ!小人の彼女も読んでますよ!!全部……!な、な、なんか急に照れます(何故)ありがとうございます!お互い頑張りましょう! (2018年8月24日 14時) (レス) id: 50ee8e05e3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずテム(プロフ) - ぽん助さん» え、え、小人の家政婦ご存知なんですか!?!?めっちゃ嬉しいですこちらこそありがとうございます!!ぽん助さんの作品全部読んでます全部キュンキュンが溢れてて大好きです!!私も頑張ります! (2018年8月24日 13時) (レス) id: 9c2c49a1ac (このIDを非表示/違反報告)
ぽん助(プロフ) - ゆずテムさん» 本当ですか!!!凄く嬉しいです!頑張ります!!!!ありがとうございます!小人の家政婦すごく好きです!私も応援してます! (2018年8月24日 8時) (レス) id: 50ee8e05e3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずテム(プロフ) - このお話すっごく面白いしキュンキュンします!!ジフンちゃん可愛い!!!応援してます! (2018年8月23日 23時) (レス) id: 9c2c49a1ac (このIDを非表示/違反報告)
ぽん助(プロフ) - いかさん» はじめまして!!ありがとうございます!励みになります!頑張ります!!! (2018年8月13日 22時) (レス) id: 50ee8e05e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽん助 | 作成日時:2018年7月31日 0時