自 販 機 の 横

ジフニヒョンーMGー ページ23

……どういう事だ？



な、何でヒョンが…女の人と…



混乱したままの頭。
向きを変えてまた楽屋まで戻ってきてしまった。
そもそも何をしに楽屋を出たのかも忘れてしまった。
動揺が隠せない…




JH「あれ、トイレ早くね？10秒ぐらいしか経ってないぞ？」



あ、そうだ。俺はトイレに行く最中だったんだ。
ハニヒョン誘ったけど「一人で行け」って言われて向かってる最中に……ジフニヒョンを見つけて…いや、正確には女の人と親しく話してたジフニヒョンを見つけて…。



「に、尿意が飛んでいきました」

JH「何言ってんだ。本番前なんだから我慢すんじゃねえぞ」



ソファーに横になりながらスマホを触るハニヒョン。

歌うスングァン。

スマホでゲームしてるウォヌヒョン。

寝てるホシヒョンを起こすクプスヒョン。

叩き合いながら笑ってるソクミナとジスヒョン。

寝てるハンソルの隣でスマホいじるジュニヒョン。

イヤホンして本読んでるミョンホ。



全ていつも通りだ。いつも通りだけど違うんだ。一人だけ。




SC「おい、ミンギュずっと突っ立ってるけどどうした」

「い、今…」

SC「ん？」

「ジフニヒョンが…女の人と仲良さそうに話してました」

SC「……え、は？」





皆にも聞こえていたのか一斉に11人分の視線が俺に向けられる。




SG「そ、それほんとですか！？」

JN「いや……無いでしょ〜」

HS「……ジフナ…が…女子と………？」

SC「ミンギュ、嘘は良くないぞ…？」




反応は皆それぞれだったけど、ホシヒョンとハンソルに関しては、起きてたのかよって感じだよ。
あとジュニヒョンは絶対言っちゃいけないこと言ったと思う。




「本当ですって！トイレの近くのソファーで女の人と話してました！」

SC「だ、誰だったんだ！」

「それは………良く見えなかったんですけど…」





.






結局俺の見間違えだと言われた。正確に見てなかった俺も悪いけど。


"髪の長い男もいるだろ？ほら、前のハニヒョンみたいな。"


そのミョンホの言葉で上手く丸め込まれてしまった皆。

確かに、と思う部分はある。
でも、今回出演するアイドルの中にロングヘアの男の人いたっけ？




あと、男だったらあんまり露出しないようなとこも出てたような気がしたんだけどな…

絶対女の人だった筈なのに…！




皆に伝えるのを諦めて自分のスマホに手を伸ばした時、一瞬、ほんの一瞬、ウォヌヒョンと目が合った。

制作ーWZー→←震えてる声ーWZー

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す