ふわふわ (ページ14)

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初めての上級生の段ページ14

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「こんにちは。山本シナ先生」

「山本シナ先生だ。こんにちはー」

シナ先生とお話ししていると

前から歩いてきたのは紫の忍者服を着た二人組

「(か、顔が一緒...)」

「こんにちは。不破くん、鉢屋くん」

双子？

それにしても顔似すぎじゃない？？

「あれ、そちらの方は？」

「ほんとだ。初めて見る」

「この子は今日から事務員になるAちゃんよ」

「は、初めまして！西宮Aです。よろしくお願いします」

私と同じくらいの歳に見える。上級生かな？

初めて会う上級生に少し緊張してしまう

「初めまして〜。五年ろ組の不破雷蔵です」

「同じく、五年ろ組の鉢屋三郎です」

「...？(名字が違うってことは双子じゃない...？でも顔が瓜二つ...)」

双子かと思っていたお二人の名字が違うことに怪訝そうな顔をして二人の顔を交互に見てしまった私

「っ...、ふふっ」

「僕達は双子じゃなくて、三郎が僕の姿に変装しているんですよ」

「あ、あ〜！そうなんですね！失礼しました」

「いえいえ。しょうがないですよ」

だいぶ変な顔をしていたのか鉢屋さんに笑われた。

不破さんは少し笑いながらだけど優しく答えてくれて、顔が一緒でも性格の違いがすぐに分かってしまう。

それより何で鉢屋さんは不破さんに変装しているんだろ

「(優しそうな雰囲気なのが不破さんで、少し意地悪そうなのが鉢屋さんって覚えておこう)」

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