【男主】死者の記憶。新しい身体。【ヒロアカ】 (ページ5)

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死者5 ページ5

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それから皆の名前を聞いて…授業を受ける。
１時限目は英語。基本勉強は出来るから大丈夫。

話を聞きながらも外の蝉の声で集中出来ない、蝉が何匹も大音量で鳴く、それを聞いて夏だなぁ…と思う。反面この時期に俺は殺されたんだな…と考える

そのまま英語の時間を乗り切り次は数学。俺でも少し苦手だ。
皆真剣に取り組む、それを見て懐かしい…と微笑む

「はい、じゃあここの問題がわかる人」

と先生が問う。
簡単だ、答えは10、

それを当てられた麗日が答えまた授業が進んでいく

そして３時限目、４時限目も終わり昼食。
俺は一人で食堂に向かおうとした

「…あ、狼頭君…！食堂の場所とか分かんないよね？連れて行ってあげるよ」

と笑顔で言ってきた緑谷…
そうか、俺は転校してきたばかりだから分からないのか…危なかった。

そして緑谷は俺を案内しながら楽しそうに話す
食堂の前に着くと暑かった廊下が人の数で熱気が凄いことになっていた、倍以上に暑い
入る気も少し失せたが手を引っ張られ入る

冷たいものが食べたい…と思ってると目に入ったのは冷やし中華。これでいいか

『じゃあ俺冷やし中華』

と列に並び順番が来るとそう言い受け取る

緑谷はかつ丼。好物だもんな

「…」

そして席に座りふと優しく微笑む緑谷に目がいった

『どうした、？』

「…えっ！？あ、いや、…思い出しちゃって、」

『…？なにを思い出した？』

「…黒瀬君のこと…かな、あ、狼頭君に言っても分からないよね…！ごめんね！」

『……そっか。ねぇ、今度その子の事教えてよ』

「え、？」

『その子がどうしたのかとか…』

「あぁ……うん、分かった。今日の放課後一緒に帰ろう？その時に話すよ」

『ありがとう』

俺は相手を見て微笑むと冷やし中華を食べ始める、隣に座っている緑谷もかつ丼を頬張り幸せそうな顔をする。

……毎回その顔するよな…なんて思いながら冷やし中華を平らげ、食器を返す。
少しして緑谷も食器を返し食堂から出て教室に戻る

…緑谷。その思い出した黒瀬は俺の事だよ、と馬鹿馬鹿しい事を思いながらも楽しく話し教室に戻る。
それまでにすれ違った女子の目が凄い獲物を狙う目で怖かったかな

「狼頭ー！話そうぜ！」

「狼頭～！」

席につくと切島と上鳴が俺の元に来る、黒瀬だった時と変わらない

『いいよ、何話す？』

「んー……あ、狼頭はなんで雄英に来たんだ！？」

『…まぁ、いろいろかな？』

と少し返事に困りながらもそう言い笑って誤魔化した