死者3 ページ3
･
部屋も全く違う、広さも違う。
前の部屋よりも広く、本棚には参考書、小説、漫画……
机は教科書。量が多い
そして鏡…クローゼット…鞄…制服…
…この制服…雄英高校のだ…
そして俺は鏡で今の姿を見た
黒髪に一部が金髪、焼けた肌にすらっとした手足…ピアスが3つ、少し口を開くと細長い犬歯。
全くの別人だ
俺は誰なのか、名前は何なのか、個性は変わったのか…全く分からなかった。
机の上を見た、…日記が置いてあった、俺はそれを手に取りパラパラと読み始める
"〇月×日 今日は○○高校の体育祭。俺の鬣狼の個性を利用してリレーで優勝。凄い楽しかったなぁ…"
"〇月×日 今日は遂に○○高校ともお別れ、次は雄英高校だ。あの雄英に通える、…すごい嬉しいけど前の学校の皆との別れは悲しいなぁ…"
………か。
読んでて分かったけど…俺の個性は鬣狼…？狼なのか…
他には無いのかなんて思いながら机の上を探す。何も見当たらない…かな？
そんな時１階から声がした
「Aー！ご飯出来たから食べなさい！遅れるよー！」
『…あ、は、はーい！』
急に声がかかるもんだから驚いた、
多分…母親か。俺は早足で階段を降りていく
その部屋には美味しそうな朝食の匂いが漂う、目玉焼きとベーコンにトースト。そしてヨーグルトに……
美味しそうな朝食だ
そして俺の名前はA。下の名前は変わってないんだな…
「なにやってるの、早く食べなさい」
母親らしき人は茶髪でロング。スタイル抜群で…優しいのかキツい人なのか分からない…
『ん…分かった…いただきます』
少し敬語が出そうになるも、焦って直し手を合わせ食べ始める
美味しい…
隣から小さい声が聞こえた、見てみるとテレビだ。
ニュース番組…速報…
《男子高校生人身事故、自 殺ではなかった》
とのテロップが映し出される
そして○○被告…と名前が出る。その人社会人の男性。この人が俺を押した犯人か…
見入ってると声が聞こえた
「ほんとこの事件は可哀想よね…まだ高校1年生、あんたと同じ年の子が殺されるなんて。…折角の楽しい人生が台無しにされて…」
母親は眉を下げそう話す。
悲しそうな…なんとも言えない表情。
「…あ、ほら、早く食べて早く着替えて行きなさい。転校初日に遅刻とか許さないからねっ」
と笑いながら俺を見る。さっきの表情は何だったんだろう…なんて思いながら食べ終わり、また部屋に戻る
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 107人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：るう | 作成日時：2018年7月24日 2時
