【男主】死者の記憶。新しい身体。【ヒロアカ】 (ページ11)

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死者11 ページ11

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ご飯を食べ終わるとお風呂に入った
入浴剤のいい匂い。そして上がるとベッドに寝転ぶ
携帯を見ても特に何も無い。今の皆の連絡先など持ってないしね…
そして本棚にあった漫画に手を伸ばす、結構面白そうな漫画…

そしてそれを読み始める

読み終わったのは数時間後。結構長かったな…なんて思いながら眠りについた、明日はどうなるのかな…なんて思いながら

翌朝。雀が鳴いている中起きた
雲一つない晴天、朝は早いというのに日差しが強い

俺は制服に着替え一階に降りると母さんが朝食を作っていた
今日もいい匂いだ、大好きな匂い。忘れたくない、
こんな幸せな家庭に転生させてくれてありがとう

「あら、もう起きたの！…はい！朝ごはんっ」

と言いながらも朝食は出てくる。
スープとパンと…ジャムと…
朝からこんな美味しそうなもの食べていいのか。と躊躇ったけど食べた、…凄い美味しかった。

『美味しい』

「そう！？よかった！」

母さんも幸せそうな顔をする
今の時間は……6:10か。まだゆっくりしていいだろう、
俺は顔を洗ったり歯を磨いたり髪を整えたりするとソファに座りゆっくり時間が経つのを待っていた

「……そう言えばさ、あのニュースになった子…、私の知り合いの所の子供なのよ」

その言葉を聞いて固まった
知り合いの所？つまり…黒瀬だったときの母さんと…？
そしてどんどん話を続ける

「でもね、その人。私と会うたび愚痴ばかりで…旦那と子供の愚痴…。
疲れていたのかな、私はうんうんと頷いてるだけだった」

『……』

「……あの人にとってはいい事か…悪いことか分からない事件だったのよね」

『………俺もう学校行くわ』

俺は立ち上がりカバンを持つ
早くここから出てさっきの話を忘れたかった、学校に行ったら忘れられるだろうって思った

「え？もう行くの…？」

『うん、行ってきます』

そう言い俺は玄関を出る
そしてそのまま歩いて学校に向かった
学校は結構近くてすぐに着く。登校中、いろんな人とすれ違うけど顔を合わせない
学校につき教室に入ろうと扉に手をかける…けど、そこで入る気が失せた。なんでだろう、早く皆と話したい、でもさっきの事が頭に残ってる。その為にみんなと話す…でも上手く話せるか分からない…

それが頭の中でグルグル周り
鞄をドサッとその場に落としてしまった、それを気にもせず俺は屋上に駆け上がった