涙。 ページ3
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マネージャー「お前ほんとにやる気あんの？ ちゃんと練習した？ 座長がこれじゃあ話になんねーよ。」
『...、ごめんなさい』
舞台初日。
ミスだらけの公演を終えたその後、メンバー全員でのお仕事のために別のスタジオに向かった私。
メンバーみんながいるこの楽屋に、マネージャーの怒りに溢れた声だけが静かに響く。
マネージャー「ほんとありえねえ。いくらなんでも酷すぎ。」
冷たいその言葉に、自然と涙がこぼれ落ちた。
マネージャー「マジでちゃんとして。明日こそミスすんなよ。」
イライラしながらそう呟き、ため息をついて楽屋をあとにするマネージャー。
気まずい沈黙と止まらない涙に、思わずしゃがみこむ。
『...ぐす、』
涼介「あの言い方はねえよなぁ。」
侑李「失敗なんて誰にもあるじゃんね。」
大貴「映画の方もA頑張ってるし。」
光「気にしなくていいよあんなの。」
メンバーの優しい言葉に、もっと涙が零れた。
宏太「ほら涼介、落ち着かせてやってよ。」
圭人「山ちゃん彼氏でしょー。」
うっせーな、なんて言いながら立ち上がる涼介。
私と向かい合ってしゃがみこむ。
涼介「...なぁ、A。」
涼介「...俺は、お前はお前でいいと思うよ？」
涼介「ミスしないように緊張ばっかして演技してたら1ヶ月もやってらんねーだろ。」
涼介「Aなりの努力でいーよ。ミスしてもやり直せないとこも含めて、舞台の醍醐味だろ？」
涼介「だからその...、ありのままのお前でいけ。ぜっ...たい、大丈夫だから。」
力強くて優しいその励ましに、思わず目の前の涼介に抱きついた。
涼介「お前ならできるって。頑張れ。」
一定のリズムで、涼介が背中をさすってくれる。
裕翔「やっぱやまは偉大だね。」
慧「かっけーなぁ、やまだぁ。」
雄也「さすがだわ、ほんと。」
メンバーからも絶賛され、照れてるのかほんの少しだけ耳が赤い彼。
...ねぇ、涼介？
私ね、貴方が私の彼氏で、......本当によかったよ。
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続く
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凛(プロフ) - やまけと大好きさん» そんなふうに言って頂けて嬉しいですありがとうございます！ (2019年4月10日 20時) (
レス) id: 4e491d5f53 (このIDを非表示/違反報告)
やまけと大好き - この作品大好きです応援してます！ (2019年4月10日 19時) (レス) id: 563af4a453 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛 | 作成日時：2019年4月8日 19時
