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喧嘩。 ページ2

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真っ暗な夜道を歩き、家を目指す。






スタッフさんとご飯に行った今日、無事に解放されたのは日付が変わってからだった。






涼介もう寝てるかなーなんて思いながら、ドアノブに鍵をさす。






中に入ると、リビングの明かりがついていた。






『ただいまー。』






ゲーム中の涼介は、私のただいまに振り向きもしない。






『涼介、ただいま。...聞いてる?』






聞こえてるはずなのに全く反応を見せない涼介に、だんだんイライラしてくる。






もういいやと思って寝室に向かおうとすると、急に口を開く涼介。






涼介「...今何時だと思ってんの?」






いつもより少しだけ低い、怒ってる時の声。






『......しょうがないじゃん。なかなか抜け出せなかったの。』






涼介「んだよそれ。どーせ男のスタッフと仲睦まじく酒飲んでたんだろ。」






『何それ...、』






冷たすぎる彼の態度に、思わず溢れてくる涙。






『今日の涼介...、......きらい。』






黒のブルゾンで、そっと涙を拭う。






そのまま無言で、家を飛び出した。






.






真っ暗な公園の、ブランコに腰かける。






時折吹いてくる冷たい風が、身体を冷やしていった。






出てこなきゃよかったって後悔する気持ちと、
なんであんなひどいこと言うのってイライラする気持ち。






2つの感情が脳内をぐるぐる回る。






『...っくしゅん、』






やだもう。風邪ひいたら涼介のせいだから。






...なんて、強がってはみるものの、不機嫌な彼の顔が頭にこびりついて離れない。






遅くなっちゃったし、...やっぱり私も悪かったよね。





せっかく起きて待っててくれたのに。






考えれば考えるほど、反省モードになっていく私。






なんだか申し訳なくなってきて、再び涙が頬を伝った。






鼻をすすり、家に帰るために立ち上がろうとした、その時。






後ろから、大好きな香りに包まれる。






涼介「...危ねーじゃん、こんな時間に1人で。」






『......りょ、...すけ、』






涼介「ごめん、言いすぎた。」






『んーん。...私も......ごめんね。』






帰るぞっていう涼介に続いて、私も歩き出す。






彼の手が、私の手を優しく握った。






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涙。→←雨の日。



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(プロフ) - やまけと大好きさん» そんなふうに言って頂けて嬉しいですありがとうございます! (2019年4月10日 20時) (レス) id: 4e491d5f53 (このIDを非表示/違反報告)
やまけと大好き - この作品大好きです応援してます! (2019年4月10日 19時) (レス) id: 563af4a453 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年4月8日 19時

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