箱学のマネージャーはかわいい【弱虫ペダル】 (ページ5)

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既に隼人くんしか見えていない友達は声が届かない

｢びっくりした、1号館に来てどうしたの？｣

2年生は2号館の教室だから隼人くんたちとはあんまり会わない

だいたい来る時は部活の用事とか、移動教室で1号館に来た時くらい

そして隼人くんは今私の頭に顎を乗せて、ん？と首を傾げた

あざといなー

新開｢あぁ、黒田に用があって｣

｢黒田？呼んでこようか？｣

黒田は隼人くんの後輩で私と同じクラス

自転車競技部にマネージャーとして行ってから同じクラスだし話すようになった

新開｢いや、いいよ。見た感じいなさそうだし。また部活でな、A｣

そう言うと私の頭をポンポンと撫でて手を振って行ってしまった

女子からの視線が怖いすぎる

友｢な、なにあれーA付き合ってるの？新開先輩と｣

友｢いいなぁA！でもお似合いだよね、美男美女で！｣

｢いや付き合ってないよ！隼人くんとはただの幼馴染だよ｣

隼人くんは恋愛感情なんてなくて、妹みたいな存在で私に接してくれてる

友｢はぁ！？あの距離感で付き合ってないの？｣

｢え？うん｣

友達いわく距離感がバグってるらしい

まあ確かに隼人くんはカップルがするような事も平気でやってくるから少しびっくりする時はある

友｢でもAも大変だね、幼馴染がイケメンでさ。怖いじゃん？ファンクラブあるらしいし｣

｢そうなんだよね、中学校の頃が1番やばかったよ｣

今はもう思い出したくもない中学時代。

先輩からの嫌がらせが酷かった

高校でも目をつけられないうにしないと…

友｢ファンクラブ怖そうだもんね、Aモテるし余計反感買いそう｣

｢いや、全然モテてないよ｣

友｢いやいや入学して1ヶ月経ったばっかのに3人くらいに告白されてたじゃん！｣

あぁ思い出した。

入学式とか遠足とかで言われたけど振ったらその後普通にその人たちには彼女が出来てたし

ずっと好きでいてくれる人なんていない

高校ではそういう人と出会えるといいなー

なんて考えて昼休みが終わった