【銀魂】死神の落胤と呪いの世界【呪術廻戦】 (ページ4)

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Aの言葉に宿儺がそう言うと、Aは腰から鞘に入ったままの自身の愛刀を持ち宿儺に言った。

『……悠仁はあの時｢流れに身を載せる｣と言っていたけど、呪いの王である貴方はやっぱり呪術師でも呪詛師でもない。

———私と同じ、人殺しの目』
｢ほう……確かにお前のその目は古くから存在する暗殺部隊の目だな。殺すという行為になんの躊躇いもないその目、興味があるぞ｣

Aの後ろにいた伏黒は、Aに向かっていった。

｢宿儺(奴)の力は桁違いだ……お前一人の力じゃ———｣
『別にそんなことはどうでもいい』

Aは宿儺の後ろに立っている電柱ごと剣で斬ろうとするも、気配に気付いた宿儺は少しばかり首を傾けて避けた。

｢ほう……小僧と俺の首ごと狙い、斬ろうとするのか｣
『いいえ……貴方の◯◯◯よ』
｢表情を変えずにその言葉を言う女は見たことがないぞ｣

鞘を口で外し剣を宿儺に向けて突き刺し殺そうと走り出したAの俊敏な動きに宿儺も余裕でついて行きながらもどちらも譲ることなく戦いはヒートアップしていった。

少しばかり呪力が回復した伏黒はAの近くに来て、Aと共に呪力を出すと宿儺はその様子に気が付いた様子でニヤリと笑うと言った。

｢良い、良いぞ……お前たちが命を燃やすのはこれからだったわけだ。
なるほど……そうか、それなら……魅せてみろ今井A、伏黒恵！｣
｢……布留部由良由良やつ……あ……｣
『早く術式を出しなさい……？』

Aは伏黒の様子に疑問を抱きながらも、伏黒の言葉を聞いていた。

｢言っておくが俺は、お前を助けた理由に論理的な思考を持ち合わせていない……危険だとしてもお前のような善人が死ぬのを見たくなかった。

それなりに迷いはしたが、結局は我儘な感情論。
でもそれでいいんだ……俺はヒーローじゃない、呪術師なんだ｣
『……っ』

伏黒はその後も自身の思ったことを伝えると、Aは目の前にいる宿儺から虎杖に変わっていくのを見て剣を鞘に収めた。

｢そっか……やっぱ伏黒は頭がいいからな、俺よりいろいろ考えてんだろ。お前の真実は正しいと思う、でも俺が間違ってるとも思わん

あー悪い、そろそろだわ。伏黒も今井も釘崎も五条先生……は心配いらねぇか。

———長生き、しろよ｣
『……っ』

Aは小走りをして冷たくなった虎杖の体を受け止めると、自身の来ている白い制服が虎杖の血で汚れてもおぶった。

『私は先に乗ってきた補助監督の車で悠仁と一緒に高専に戻るわ』
｢あぁ……｣

Aは雨の中亡骸となった虎杖を背負って、補助監督の車まで歩いた。