【呪術廻戦】器の弟とマスターな姉【FGO】 (ページ4)

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おかあさん3 ページ4

悠仁が中に入ったことを確認したAは、召喚術に必要だと言われていた陣を描くために教室から持ってきたチョークで地面に描き、専用の石を握り締めて詠唱を始めた。

『素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。
振り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ

閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。
繰り返す都度に五度。ただ、満たされる刻を破局する

Anfang(セット)

———告げる。
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ

誓いを此処に。
我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者。

汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ———！』

Aが冷や汗をかきながらもそう唱えると、辺りにその陣を巻き上げるかのように風が吹き、その後すぐに辺り一面が濃い霧に包まれた。

｢———アサシン、ジャック･ザ･リッパー。召喚に応じて参上したよ……もしかして、あなたがわたしたちのおかあさん(マスター)？｣
『嘘……本当に成功したの？
あっ……え、えぇ。私が貴方を召喚したわ』

Aがそういうと、ジャック･ザ･リッパーと呼ばれた小さな少女は、Aの目の前にやってきて言った。

｢ねぇおかあさん……初めて会ったけど、ギュッてしてくれる？｣
『〜〜っ、良いわよ……おいでジャック』

Aはそうジャックに言うと、ジャックはパッと笑顔になり、Aに向かって抱きついた。

｢おかあさんがここにいるのは、何かやる事があるから？｣
『そうだわ……悠仁』
｢ゆーじ？｣
『ジャックと同じく大切な私の家族で、弟なの……ジャック、私と一緒に来てくれる？』

Aがジャックの目線と合うようにそう話しかけると、｢いいよ｣と一言いい、Aとジャックは手を繋いで校舎の中に入っていった。