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narration side

人々が去ったミヤシタパークのエントランス付近にはそこらじゅうに踏まれて粉々になったお菓子がころがっていた。

佐藤たちがミヤシタパークに到着し、ジャック・オ・ランタンの集団を捕まえて事情を聞くと、どうやら彼らはアルバイトでイベントに参加してくれないかと誘われたらしい。

お金は弾むから少しの間だけ協力してくれと言われれば、若者が協力しない。なんて保証はどこにもなかった。

風「佐藤警部補。これを見てくれ」

高木の尾行をしていた部下と共に一緒にやってきた風見は手の中にある壊れた発振器を佐藤に見せた。
それは高木がみにつけていたもの。
おそらく連れていかれる際に外され、破壊されたのだろう。

風見が言い終わると同時にバシッという鈍い音が響いた。

佐藤が風見の頬を平手打ちしたのだった。
その表情はいつもの佐藤とは似ても似つかぬほど凄まじい形相。
風見を睨みつけた佐藤は

佐「警察犬を連れてきて、匂いを追跡します。よろしいですね?」
風「……ああ」

風見がズレたメガネを直しながら返事をする前に佐藤は既に歩き出していた。


一方、3人のジャック・オ・ランタンが扉を開けて中へ入っていくのを目撃したコナンはその後を追跡していた。

扉の先には階段。
この当たりは地下鉄が通っているため、その線路に通じる階段だった。

コナンが柱の陰からのぞくと、3人のジャック・オ・ランタンは線路脇の人ひとりがやっと通れるような狭い通路を歩いていた。

1列に並んだ3人のうち、真ん中のひとりは後ろから拳銃を突きつけられており、両手を上げて歩いている。

3人は通路脇の階段を降りていった。

階段の先にはさらに扉があり、先頭のジャック・オ・ランタンが2人を中に入れ、その背を見送ると外で扉を閉めた。

コナンは柱の陰から飛び出して線路を渡って通路に登ると壁に背中をつけ腕時計型麻酔銃のツマミを推す。

扉を閉めたジャック・オ・ランタンが被り物をとり、ふうと息をついたその目の前に飛び出したコナンはそのまま麻酔銃を打った。

麻酔銃を打たれたその人物は、その場で気を失い、コナンは扉の中へと侵入して言った。

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作者名:スノーローズ x他1人 | 作成日時:2022年6月6日 10時

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