四百三十六話 ページ1
Noside
境「ボウヤ、聞いたわね…なぜ二三一を雇ったのかって…」
境子はそういうと目線を前へずらした。
境「…司法修習生を罷免された彼に、公安警察は要注意人物として目をつけた…それで私に、彼を雇い、行動を報告するよう命じた……でも二三一と働く内に…なぜか強く惹かれるようになって…」
羽〔私も同じだった…だからこそ、こんな事になって…本当に済まないと思う…〕
境子はスマホの画面を悲しげに見つめ、「…私と同じ…協力者だったなんて…」と口にした。
ことの発端はやはりNAZUの不正アクセス事件だった。
境子は公安から容疑者を有罪にするよう言われて、調査を進めていた折、その容疑者が出入りするゲーム会社で、羽場が捕まった。
境子はなぜ羽場がそんな事をしたのかわからなかったという。
境「…彼を助けるよう公安警察に必死に頼んだ…でも彼は自 殺した…公安警察を憎んだわ…事務所をたたみ、協力者として復讐の機会を狙ってたの…」
コ「そんな時に小五郎のおじさんを無罪にするように、弁護を命じられたんだね？」
境「ええ…なぜ公安警察が彼を無罪にしたいのかわからなかったけど…それなら有罪にしてやろうと思った…」
コ「無関係な人たちを巻き込んで！？」
境「仕方なかったのよ！」
コナンたちのいる場所とは別の方向へ歩いて行った境子は、勢いよく振り返った。
関係のない人間まで巻き込み復讐しようとしたのに、羽場は生きていた。公安警察の保護下で。
境「…二三一は今、あなたたちの協力者なんでしょ？」
羽〔…〕
境「彼は何番なの？」
コ「何番？」
コナンは聞き返した。
公安は裏では協力者を番号で呼んでいる。境子は《２２９１》だった。
境「じゃあ彼は何番なの！？」
境子の目からは涙が溢れていた。
降谷と風見は境子の問いに答えることはない。
降「…橘境子…あなたを公安警察の協力者から解放する…いいな、風見…」
降谷は風見を見るとそう言った。
風「違法な作業は、自らカタをつけなきゃならない…それが公安でしたね…」
風見は自分の手帳の紙を破ると境子の方へと歩いていく。
紙には阿笠博士の住所が記されていた。
風「羽場はここにいる…あなたはもう自由だ…彼に会いたいなら我々は止めな…((境「思いあがるな！！」」
そう叫んだ境子は差し出された紙をﾊﾟﾝｯと振り払った。
メモは風に飛ばされ、何処かへと飛んでいく。
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スノーローズ(プロフ) - 澪奈さん» コメントありがとうございます。更新遅れましてすみません。時間を見つけて頑張ります。 (2021年7月23日 20時) (
レス) id: 016474ca54 (このIDを非表示/違反報告)
澪奈(プロフ) - 更新ありがとうございます！このお話のシリーズ大好きで何度も読んでます！忙しいかと思いますが頑張ってください！続きも楽しみにしてます！ (2021年7月23日 20時) (レス) id: 48c427dff0 (このIDを非表示/違反報告)
スノーローズ(プロフ) - 深_sin_さん» コメントありがとうございます。就職先決まってやっと安心してるところです。更新頑張ります。 (2020年12月28日 14時) (レス) id: 016474ca54 (このIDを非表示/違反報告)
深_sin_(プロフ) - 待ってました！就活お疲れ様でした！！更新頑張って下さい。 (2020年12月28日 14時) (レス) id: c007f713c5 (このIDを非表示/違反報告)
スノーローズ(プロフ) - 有栖川.さん» コメントありがとうございます。4月からは仕事をしながらになりますが、更新頑張りたいと思います。 (2020年12月28日 14時) (レス) id: 016474ca54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スノーローズ x他1人 | 作成日時：2020年3月26日 16時
