四百四十三話 ページ8
一影side
松田たちに大目玉を喰らった俺は、病院へ強制送還され、俺の治療に関わった医師や、看護師にも大目玉を食らうこととなった。
サミット会場の爆発時に強打した腕や足は、眠っていた時にはただの捻挫だったのだが、目が覚めてすぐ安静にするわけでも無く、あろうことか病院から脱走し、散々酷使したことで、ヒビが入ってしまうというとんでもない結果になってしまった。
結局、組織の方には降谷から「探偵の仕事でドジして全治２〜３ヶ月の怪我しやがったので休ませます」と連絡してもらった。
必然的にポアロも休むことになってしまったのだが、梓さんには同様の方便でも通じるだろう。
まさかサミット会場の警備をしていて大怪我したなんて誰も思わないだろうし。
降「一つ気になることがあるんだが…」
一影「んあ？」
病室で静かにベッドに座っていると、降谷が突然口を開いた。
降「どうしてお前はカプセルの軌道を変えるのに爆弾を用意させたことや、思う様に軌道が変わらなかったためにあんなことをしたのか知ってるんだ？しかもまるで僕たちがサミット会場の建物から出てくるとわかっていた様だし…」
そういえばこいつは俺が降谷に盗聴器を仕掛けたことを知らなかったのだった。
確か、そう。ワイヤレスイヤホンと携帯、両方に仕掛けていた。
携帯の方は自宅に置いてあるのか、音がしなかったが。
一影「お前に盗聴器仕掛けてあったから」
降「はぁ！？」
ガタガタと椅子から立ち上がった降谷はすぐさま自分の身の回りをチェックしたが、当然小型の盗聴器なんてものは出てこない。
そんなもの仕掛けていたらすぐ降谷に気づかれ、速攻壊されて終わりだ。
作ろうと思ったら作れるかもしれないが、初めから結果がわかっているものをわざわざ作る気にはならない。
降「どこに仕掛けた！？」
一影「携帯とワイヤレスイヤホン、携帯のは俺が作ったアプリだ、アンインストールすれば盗聴器は解除される…ワイヤレスイヤホンはこの場にはないだろ」
降「イヤホンごと壊すか」
一影「この脳筋！」
なんですぐ破壊行動に出るんだこいつは。
伊「また喧嘩してんのかー？」
そうこうしているうちに、班長がきた。
どうやら他の同期三人も来ているようで、三人は飲み物を買いに行っているとのこと。
伊「お前はやっぱり馬鹿だな」
一影「え、俺のこと言ってる？馬鹿はひどくねぇ？」
意識不明の重体になっておきながら脱走する奴がどこにいると怒られた。
ごもっともです。
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スノーローズ(プロフ) - 澪奈さん» コメントありがとうございます。更新遅れましてすみません。時間を見つけて頑張ります。 (2021年7月23日 20時) (
レス) id: 016474ca54 (このIDを非表示/違反報告)
澪奈(プロフ) - 更新ありがとうございます！このお話のシリーズ大好きで何度も読んでます！忙しいかと思いますが頑張ってください！続きも楽しみにしてます！ (2021年7月23日 20時) (レス) id: 48c427dff0 (このIDを非表示/違反報告)
スノーローズ(プロフ) - 深_sin_さん» コメントありがとうございます。就職先決まってやっと安心してるところです。更新頑張ります。 (2020年12月28日 14時) (レス) id: 016474ca54 (このIDを非表示/違反報告)
深_sin_(プロフ) - 待ってました！就活お疲れ様でした！！更新頑張って下さい。 (2020年12月28日 14時) (レス) id: c007f713c5 (このIDを非表示/違反報告)
スノーローズ(プロフ) - 有栖川.さん» コメントありがとうございます。4月からは仕事をしながらになりますが、更新頑張りたいと思います。 (2020年12月28日 14時) (レス) id: 016474ca54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スノーローズ x他1人 | 作成日時：2020年3月26日 16時
