三百九十六話 ページ10
松田side
爆発したとはいえ、国際会議場からは爆発物は検出されなかったらしい。
会議場内の一階には料亭があって、地下には爆発現場となった厨房が設置されている。
そこから大量のガスが検出されたらしい。
佐「よってガス爆発と断定していいと思います…」
そう言った佐藤のの言葉に続いて「ガスか…」「事故だな…」と会議室内がざわめいた。
しかし前方に座った黒田兵衛管理官から待ったの声がかかる。
国際会議場は完成したばかりでガス漏れは考えにくいからだ。
例えば古い建物でガス管が劣化していたとかならまだわかるが、来週行われる東京サミットに伴って建てられた建物の一つであり、しかもサミット前はまだ開業すらしていないのだから、待ったがかかるのも当然だ。
高「実はこのガス管は最新型で、ネット上からガス栓を開け閉めすることも可能です…」
目「それなぜガス漏れが起きるんだ？」
佐藤の話ではそのシステムに最初から不具合があった可能性があるとのことで、点検についても今日行われる予定だったという。エッジ・オブ・オーシャンにネット環境が整うのが今日だったため、点検も今日まではできなかったそうだ。
佐「それで今朝、警視庁公安部による警備検査の後、点検予定でした…」
白「だとすると、今回は…事故の可能性が高いですね…」
サミットを狙ったテロなら、各国の要人が会場に集まる５月１日に決行しないと意味がない。
そう言った警部さんの意見には賛成だった。
サミットを狙ったテロだとしたら、こんな間抜けなテロリストはいない。
今日爆破したところで警戒され、会場を移されるなり、なんらかの処置を取られることは必至だからだ。
佐「そのサミット会場ですが、今回の件で変更になるとのことです…」
再び会議室内が「事故の可能性が高い」とざわめき出したところに、後方の扉が勢いよく開いて、一瞬にして部屋が静まり返った。
風「報告します！」
黒田「所属と名前を言え！」
風「警視庁公安部風見裕也です！ガスを爆発させた発火物の件は？」
それについては現在、刑事部で電気設備を調べているらしい。
風「その発火物ですが…高圧ケーブルかもしれません…」
工事ミスが見つかったのかという警部さんにその線は否定した風見刑事。
なんでも高圧ケーブルの格納扉に焼き付いた指紋が見つかったらしい。
現場に入ったのは工事関係者と公安部のみ。そのことから工事関係者と警察官の指紋を調べたところ、毛利小五郎の指紋と一致したという。
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神城マリア(プロフ) - 四百三十二話の次の話から三百○○話と三百になっていました。修正をお願いします (2020年4月13日 11時) (
レス) id: 72d54c6370 (このIDを非表示/違反報告)
スノーローズ(プロフ) - 神奈月貴利兎さん» いえいえ。読んでくれてありがとうございます。 (2020年3月18日 16時) (レス) id: 016474ca54 (このIDを非表示/違反報告)
神奈月貴利兎(プロフ) - スノーローズさん» すみません。指摘したつもりでは無かったんですが、、、。そういうことなんですね。ありがとうございます (2020年3月18日 16時) (レス) id: 34389c233b (このIDを非表示/違反報告)
スノーローズ(プロフ) - 神奈月貴利兎さん» ご指摘ありがとうございます。この作品の元ネタをくれた友人に確認をとりましたところ、一影さんは、組織の一環でポアロで仕事をしているという設定なので、トリプルフェイスで間違いないそうです。 (2020年3月18日 11時) (レス) id: 016474ca54 (このIDを非表示/違反報告)
スノーローズ(プロフ) - リカルファさん» ありがとうございます、治しておきます。 (2020年3月18日 10時) (レス) id: 016474ca54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スノーローズ x他1人 | 作成日時：2020年3月15日 16時
